経営承継法
経営承継法とは、中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律の通称であり(経営承継円滑法とも略される)、中小企業の事業承継を総合的に支援する法律をいう。
例えば民法には遺留分減殺請求権が規定されているので、オーナー経営者が亡くなったときの相続で自社株式が分散してしまうことがある。
しかしスムーズな事業継承を実現するには、自社株式を後継者に集中させる必要があるため、同法では、遺留分に関する民法のルールを変える特例を規定して、遺留分の算定基礎になる財産から自社株式を除外できるようにした(同法第5条)。