競争避止義務

競争避止義務とは、M&A後に売主が対象会社に関する競業行為を行い、買主に損失を与えることを避けるため、売主が負う競業禁止義務をいう。

売主が譲渡した事業のノウハウや人脈を活用して競業を行った場合、買主のM&Aの目的達成が困難になるため、契約書において売主に対して一定期間・範囲の競業避止義務条項を盛り込むことが一般的である。

事業譲渡の場合、会社法21条に明文規定があり、当事者間に合意がなければ20年の競業避止義務が発生する。