カーライル、古河電気工業傘下の東京特殊電線をTOBで子会社化
米投資ファンドのカーライル・グループは、東京特殊電線(5807)の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。東京特殊電線はTOBに賛同。買付代金は最大で381億円6571万円で、カーライル・グループ傘下のTTCホールディングス(東京都千代田区)が買付主体となる。
東京特殊電線株の買付価格は1株につき5,660円で、TOB公表前日の終値2,202円に157.04%のプレミアムを加えた価格となる。買付予定数は674万3,060株で、買付予定数の下限は所有割合66.67%に相当する449万5,400株。買付期間は11月9日~12月21日で、決済の開始日は12月28日。公開買付代理人は野村証券が務める。
東京特殊電線は古河電気工業(5801)の傘下で、抵抗線や諸電線の製造を目的に設立された企業。古河電工グループにおける経営資源配分の見直しの一環で、古河電工は保有する57%の全株式についてTOBに応じる。
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