PEファンドの中途採用・転職市場動向やポイント、おすすめ転職エージェント5選!

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PEファンドは求職者に人気の業界で、中途採用も活発に行われており、多くの求人が存在しています。

本記事では、そうしたPEファンド業界の仕事内容や転職市場動向、転職のポイントを解説するとともに、PEファンド業界における代表的企業、PEファンドへの転職に強いエージェントについて解説していきます。

目次

PEファンドの概要・市場動向

PEファンドとは

PEファンドとは、投資家から集めた資金の運用により収益を得る投資ファンドのうち、未公開株の運用を手掛ける投資ファンドです。

投資対象である未公開株がプライベート・エクイティ(Private Equity)と呼ばれることから、略して「PEファンド」と呼ばれます。

PEファンドは投資による資金提供や経営への関与により企業価値を最大限に引き上げ、株価が上昇した段階で売却することで得られるキャピタルゲインの獲得を目的としています。

投資の実行から最終的な売却までを5年程度で行いますが、案件によっては売却まで10年を要する場合もあるため、一連の業務経験を積むには長期間の在籍が必要とされる業界です。

主な業務は、①ソーシング、②エグゼキューション、③バリューアップ、④イグジットの4段階に分類されます。

PEファンドの主な仕事内容

ソーシング

ソーシングとは、投資先企業を発掘することです。

証券会社や銀行、弁護士などの士業従事者から企業を紹介される場合もあれば、PEファンドが情報を基に企業を選定する場合もあります。

いずれも最終的なリターンを生み出せる企業を発掘するために、高い分析能力と提案力が求められます。

エグゼキューション

エグゼキューションとは、投資の実行のことです。

ソーシングで決定された投資候補の企業に対し、企業価値の評価やDD(デューデリジェンス)と呼ばれる綿密な調査を行い、投資の適格性の評価を行います。

こうした調査に基づき投資判断が行われ、実際に投資を行う場合には金額や条件などの交渉を行った後、投資契約が結ばれます。

バリューアップ

バリューアップとは、投資後に行われる投資先企業に対する経営支援のことです。

後のExitに向けて企業価値を向上させるため、投資先の経営に深く関わり、ファンドの持つネットワークやノウハウを活用した成長施策を実行します。

イグジット(Exit)

イグジットとは、投資先の売却のことです。

バリューアップによって企業価値が向上した企業の株式を売却することで、投資資金を回収し利益を獲得します。

PEファンドにおける中途採用

PEファンドの転職市場動向

PEファンド業界は給与水準が高く、自身のキャリアアップも望めることから転職市場においても非常に高い人気を博しています。

ですがPEファンド業界への転職は高いスキルが求められるだけでなく、少数精鋭のチーム運営により採用人数が少ないため、高倍率となり転職活動が難航する場合も少なくありません。

そのため、PEファンドへの中途採用での転職を目指す際には、PEファンド業界への知識を深めることで求められている人材像を明確化するとともに、自身のこれまでの現職における経験やスキルがどのように生かせるのか深く考察することが重要です。

PEファンドへの転職のポイント

業界・企業研究を徹底する

競争率の高いPEファンドの選考を勝ち抜くためには、まず前提としてPEファンドのビジネスモデルや業界動向をきちんと理解していることが重要です。

日本国内においても今後の高い成長がみこまれる業界全体の動向を捉え、業界が求めている人材像を深く理解することに加え、その人材像に自身の強みをマッチングさせた志望動機の作りこみが重要です。

また、志望度の高さも面接時のポイントとなるため、各社の特徴を適切に捉え、他社との違いを明確に示し具体的なアピールができると内定に近づきます。

その際には、公知情報に基づく研究に加え、業界動向に詳しい転職エージェントなどからの生の情報を積極的に取りに行くことがおすすめです。

業務に関連する資格を取得する

特定の資格を取得しておくことで、PEファンドの選考において有利に働くことがあります。

特にPEファンドの業務、また選考において役立つ資格としては「公認会計士」の資格があります。

「公認会計士」資格は財務の専門知識を学べる資格であり、業務の中で会計、税務の専門家として投資先とのコミュニケーションが取れることの証明となるため、選考において有利に働くといえます。

LBOモデル作成能力を鍛える

LBOモデルとは、利益成長やレバレッジ効果を定量的に測定するためのもので、株式の価値がどのように変化し、どのようにリターンが出るかを予測します。

中途採用試験にLBOモデルの作成が組み込まれている企業も多いため、基礎的なスキルを身に着けておくことが重要です。

PEファンド業界における代表的な企業例

アドバンテッジパートナーズ

アドバンテッジパートナーズとは、1992年に日本で創設されたPEファンドです。過去の取引先にダイエーやポッカサッポロフード&ビバレッジなどがあります。

日本・中国・東南アジアなどの国々でのべ100件以上、3,000億円以上の投資を行ってきました。現在投資中の企業は5~10社が上場の準備期間にあり、これまで同業界と比べても多くの企業の上場をサポートしています。

会社名株式会社アドバンテッジパートナーズ
所在地〒105-0001
東京都港区虎ノ門四丁目1番28号 虎ノ門タワーズオフィス17階
代表者代表取締役 笹沼 泰助、リチャード フォルソム
URLhttps://www.advantagepartners.com/

MBKパートナーズ

MBKパートナーズは2005年に設立された北アジア専門の独立系PEファンドです。

投資先を日本・中国・韓国に限定しており、日本では上場企業のマネジメントバイアウトを行っています。

これまでコメダ珈琲や弥生などへの投資実績があり、企業規模を拡大させているPEファンドです。

会社名MBKパートナーズ株式会社
所在地〒100-0014
東京都千代田区永田町2-10-3 東急キャピトルタワー12階
代表者代表取締役 加笠 研一郎
URLhttps://www.mbkpartnerslp.com/

日本産業パートナーズ

日本産業パートナーズは2002年にみずほ証券、NTTデータ、ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンが出資して創設されたPEファンドです。

みずほフィナンシャル・グループの関連会社でしたが、2014年以降は独立企業として活動しています。

日本企業の潜在能力を活かし、グローバル競争の中での日本企業の成長を目指しています。事業再編に際して資本の提供や経営支援を積極的に行う日本型のPEファンドです。

これまで、すかいらーくグループへの共同出資や、ソニーのパソコン事業を独立させたVAIO株式会社の設立などを行ってきました。

会社名日本産業パートナーズ株式会社
所在地〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル15階
代表者代表取締役社長 馬上 英実
URLhttps://jipinc.com/

インテグラル

インテグラルは2007年に日本と米国、欧州を中心に活動する投資銀行であるGCAの創業者が創設したPEファンドです。

グローバル資本主義の時代の中で、「Trust Investor(信頼できる投資家)」を経営理念として活動しています。

これまでアパマンショップホールディングスへの投資や、アデランスのMBOなどを行っています。

会社名インテグラル株式会社
所在地〒100-6610
東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー10階
代表者代表取締役パートナー 山本 礼二郎
URLhttps://www.integralkk.com/

KKR

KKRはカーライル、ブラックストーンに並ぶ世界最大級のPEファンドです。1976年に設立され、インフラや不動産を含む様々な領域に投資を行ってきました。

世界初の10億ドル以上の投資やアメリカ、インド、シンガポールなどの国々で最大規模のバイアウトを実施しています。

2006年に東京オフィスが設立され、人材サービスを手掛けるインテリジェンスやパナソニックヘルスケアなどに投資実績があります。

会社名株式会社KKRジャパン
所在地〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル11階
代表者代表取締役社長 平野 博文
URLhttps://www.kkr.com/ja/

カーライル

カーライルは世界最大規模のPEファンドです。世界で1700億ドル以上の資金を運用しており、2000年に日本進出しています。

これまで居酒屋チェーンのチムニーやPHSサービスを提供したウィルコムに対して投資を行ってきました。

国内上場は8件、エグジットは24件にのぼり、日本国内での強力なプレゼンス、グローバル・ネットワーク、経験豊富なシニアメンバーを強みとしているPEファンドです。

会社名カーライル・ジャパン・LLC
所在地〒100-6535
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング35階
代表者日本代表 山田 和広
URLhttps://www.carlyle.com/ja/

ブラックストーン

ブラックストーンは世界三大PEファンドの一つと言われています。世界各国に24のオフィスを持ち、グローバルな資産運用を行っています。

東京オフィスは2007年に設立され、国内では特に不動産業界に力を入れています。

長期的な視野を持って資産運用することで、資本の保全を実現する点を特徴としています。ESG活動にも力を入れており、脱炭素に向けた取り組みや女性従業員の雇用を推進しています。

会社名ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社
所在地〒100-6310
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング10階
代表者日本代表 坂本 篤彦
URLhttps://www.blackstone.com/

PEファンドへの転職におすすめのエージェント

ハイディールパートナーズ

ハイディールパートナーズはPEファンド業界に専門的な強みを持つ転職エージェントです。

同社は職業紹介事業のほか、M&A仲介事業を展開しており、買い手となり得る大手企業各社と非常に深い接点を持っているため、非公開求人含め最新かつ幅広いポジションを有しています。

また、同社には実際にPEファンドへの転職支援の経験が豊富なエージェントが在籍しており、選考対策から入社後の働き方のイメージまで、専門的な見地からアドバイスを受けることが可能です。

会社名ハイディールパートナーズ株式会社
所在地〒102-0083
東京都千代田区麹町4-5-20 KSビル7階
代表者代表取締役 赤羽 貴宏
URLhttps://hideal-p.com/

ヤマトヒューマンキャピタル

ヤマトヒューマンキャピタルは、M&A・PEファンド・VCの転職に強い、経営×ファイナンス領域特化型の転職エージェントです。

金融機関出身のアドバイザーからの支援が魅力で、転職活動における的確なサポートを得ることが可能です。

会社名ヤマトヒューマンキャピタル株式会社
所在地〒100-0005
東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル8階
代表者代表取締役 堀江 大介
URLhttps://yamatohc.co.jp/

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサルティングファーム出身者など、ハイクラス層向けの転職エージェントです。

M&A・PEファンド・VCの求人を保有しており、コンサルタントへの転職とポストコンサルタントの転職を支援しています。

会社名アクシスコンサルティング株式会社
所在地〒102-0083
東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6F
代表者代表取締役社長:山尾 幸弘
URLhttps://axc-g.co.jp/

コトラ

コトラは金融業界やコンサルを中心に、ハイクラス転職の求人を集めた転職エージェントです。

取引企業数4,000社、有効求人数が20,000件と掲載数が多いことが特徴です。業界に特化した転職コンサルタントのサポートが受けられ、面接対策にも対応しています。

また、業界情報などのコラムも読むことができ、情報収集にも利用できます。

会社名株式会社コトラ
所在地〒107-0052
東京都港区赤坂1-7-19 キャピタル赤坂ビル2階
代表者代表取締役 大西 利佳子
URLhttps://kotora.co.jp/

コンコード・エグゼクティブ

コンコード・エグゼクティブはコンサル、ポストコンサル転職を支援する転職サービスです。

ポストコンサルタントの転職に関する情報が多く掲載されているため、コンサルタントからPEファンドへの転職を考えている人におすすめです。

PEファンドの選考にはオリジナルの対策メソッドが用意されており、しっかりと対策をしてから選考に臨むことができます。

会社名株式会社コンコードエグゼクティブグループ
所在地〒100-0004
東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティグランキューブ18階
代表者代表取締役社長 CEO 渡辺 秀和
URLhttps://www.concord-group.co.jp

おわりに

本記事では、PEファンド業界の仕事内容や転職市場動向、転職のポイントを解説するとともに、PEファンド業界における代表的企業、PEファンドへの転職に強いエージェントについて解説しました。

PEファンドへの転職は競争も激しく、深い業界理解や志望動機の作り込みが求められるため、転職活動に当たっては専門性を持ち合わせたエージェントを活用することがおすすめです。

本記事でまとめたエージェント一覧も参考に、ぜひPEファンドへの転職の相談をしてみてはいかがでしょうか。

PEファンドへの転職相談はハイディールパートナーズへ

ハイディールパートナーズには、PEファンド業界への転職支援実績が豊富なキャリアコンサルタントが在籍しており、PEファンドでのキャリアにご関心のある方を対象に、今後のキャリアについてのご相談を承っております。

弊社は人材紹介事業とともにM&A仲介事業を手掛ける関係で、多くの大手企業と取引があり、非公開案件含む数多くのポジションを保有する点が特徴です。

まずはご志向やご不安な点、お悩みの点をお聞きし、業界情報のご提供やキャリア形成についてのご相談をさせていただければと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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