PEファンドの年収相場は？求められる人物像や仕事環境を徹底解説

PEファンドとは複数の投資家から資金を集め未上場の企業に投資し、経営支援などによって企業価値を高めた後に売却して利益を得る企業のことです。

PEファンドでは事業計画策定スキルや競合分析など、高いスキルが求められますが、その分報酬が高い業界と言われています。

本記事ではPEファンドでの年収相場や仕事環境、PEファンドで求められるスキルについて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

PEファンドの年収相場

職位別に見た年収相場

アソシエイト

アソシエイトはプロジェクトの各フェーズの実行を担当するメインプレーヤーに位置します。

アソシエイトは投資先企業の選定、及び交渉から投資検討に必要な資料の作成、LBOモデルの作成などを行います。

アソシエイトの平均年収は800~1,200万円と言われています。

ヴァイスプレジデント（VP）

ヴァイスプレジデントはアソシエイトの監督、実行責任者に位置します。

ヴァイスプレジデントはLBOモデルや提案書の作成、銀行との交渉、アソシエイトが作成した資料のレビューなどを行います。

ヴァイスプレジデントの平均年収は1,000~2,000万円と言われています。

ディレクター

ヴァイスプレジデントはアソシエイトの監督、実行責任者に位置します。

ヴァイスプレジデントはLBOモデルや提案書の作成、銀行との交渉、アソシエイトが作成した資料のレビューなどを行います。

ヴァイスプレジデントの平均年収は1,000~2,000万円と言われています。

マネージングディレクター

マネージングディレクターは従業員の中で最上位の職位に位置し、ファンドの経営者を指すこともあります。

マネージングディレクターは投資先のモニタリング、潜在的な投資案件の開拓などを行います。

マネージングディレクターの平均年収は3,000万円以上で中には1億円を超える人もいます。

日系ファンドの年収相場

日系PEファンドの年収相場は、アソシエイトで800~1,200万円、ヴァイスプレジデントで1,000~1,500万円、ディレクターで1,500~2,000万円、マネージングディレクターで2,000万円以上と言われています。

日系のPEファンドと外資系のPEファンドの給与の差は年々縮まっていると言われていますが、現時点では外資系PEファンドの方が給与水準が高い傾向にあります。

外資系PEファンドの年収相場

外資系PEファンドの年収相場は、アソシエイトで800~1,500万円、ヴァイスプレジデントで1,500~2,000万円、ディレクターで2,000~3,000万円、マネージングディレクターで3,000万円以上と言われています。

日系PEファンドと比べて案件規模が大きく、MBA修了者が多いことが特徴です。

PEファンドで求められる人材

投資銀行や戦略コンサルティングファームでの経験

PEファンドに転職する人の中では、投資銀行や戦略コンサルティングファームに在籍していた人が多くなっています。

これはPEファンドではどの企業にどのくらい投資するか、という投資の分析能力と、投資した企業に経営の改善提案を行い実行するコンサルティング能力が必要になるからです。

そのためどちらの業界も在籍経験が無い人は、一度投資銀行か戦略コンサルの企業で経験を積んでから、PEファンドへの転職にチャレンジしてみることをおすすめします。

また、戦略コンサルタントはコンサルティングファーム在籍中に、PE関連の案件を経験していると評価されやすくなります。

語学力

外資系や大手の日系ファンドでは語学力も要求されます。

これは投資委員会向けの資料作成や、海外の経営者やチームと一緒に仕事をする際に英語が必要になるからです。

TOEFLEでは100以上のスコアが一つの基準になりますが、採用面接では実際にビジネスで使える英語力を持っているかが重視されます。

学歴

PEファンドの採用において、明確に学歴の基準があるわけではありませんが、PEファンドには難関大学を卒業している人が多くなっています。

具体的には東京大学、京都大学、慶応大学、早稲田大学、海外の大学などです。

難関資格

資格を持っていると自分のスキルをアピールしやすくなるため、PEファンドに転職する際に有利になることがあります。

特に外資系のPEファンドではMBAを取得している人が多いです。また財務に関する知識を証明することができる会計士の資格も、取得する人が多くなっています。

PEファンドの仕事環境

忙しさ

一般的にPEファンドは、投資銀行や戦略コンサルタントよりはワークライフバランスが取りやすいと言われています。

投資先の企業の経営が危ない時や契約の実行時期など忙しい時期はあります。

しかしPEファンドはバイサイドで、投資銀行などセルサイドの業種よりも取引先の都合に合わせなければならないという機会が少ないことが、ワークライフバランスを比較的取りやすいと言われている要因です。

雰囲気

PEファンドは小規模のファンドが多いため、経営陣の考えが色濃く出る傾向にあります。社員の前職がコンサルタントの人が多いか、投資銀行の人が多いかと言った要因でオフィスの雰囲気が大きく異なります。

また外資系のファンドは仕事とプライベートを分ける、という考えの人が多く、私的な交流は日系企業に比べて少ないと言われています。

やりがい

PEファンドのやりがいは「経営により密接に携われる」ことです。

投資先の企業と一緒に企業価値の向上に邁進したり、実際に経営者とディスカッションをしながら信頼関係を構築することに達成感を感じる人が多いようです。

また日々レベルの高い業務を行い、自分のビジネススキルが向上していると実感できた時にやりがいを感じる人もいます。

おわりに

PEファンドの年収相場やPEファンドの仕事環境について紹介しました。

PEファンドでは高いレベルが求められ、入社までにもかなり高いハードルが設けられています。

しかし経営に密接に関わり投資先の企業と一緒に悩みながら会社を大きくしていく、というPEファンドでしか得られないやりがいもあります。

興味のある方はぜひ検討してみてください。

PEファンドの転職相談はハイディールパートナーズへ

ハイディールパートナーズにはPEファンド業界出身のキャリアコンサルタントが在籍しており、PEファンドのキャリアにご関心のある方を対象に、今後のキャリアについてのご相談を承っております。

弊社は人材紹介事業とともにM&A仲介事業を手掛ける関係で、多くのPEファンドと取引があり、非公開案件含む数多くのポジションを保有する点が特徴です。

まずはご志向やご不安な点、お悩みの点をお聞きし、業界情報のご提供やキャリア形成についてのご相談をさせていただければと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。