フリーランスのSAPコンサルタントとは?メリットや目指す人が準備すべきことを解説
近年SAP案件が増えており、SAPコンサルタントの需要も高まっています。その中でも働き方の自由度や報酬の高さから、フリーランスのSAPコンサルタントが注目されています。
本記事ではSAPコンサルタントの基本情報やフリーランスになるメリット・デメリット、独立後に収入をアップさせる方法について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
SAPコンサルタントとは?
SAPとはドイツに拠点を置くSAP社の開発した、世界シェア1位のERPパッケージです。ERPパッケージとはヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源を、効率的に管理するソフトウェアパッケージを指します。
SAPコンサルタントはSAPシステムの導入や、システムをより効率的に利用するためにカスタマイズするITコンサルタントです。SAPの人気の高さから、需要が高い職種になっています。
また今後数年間、数千人規模でSAPコンサルタントが不足状態になると予想されており、需要が高い状態は続くと見られています。
今後は大企業のみならず、中小企業・中堅企業向けのパッケージも展開がされると見られ、SAPコンサルタントのニーズは下がらないでしょう。
SAPコンサルタントの仕事内容
SAPコンサルタントの主な業務内容は、クライアントの課題や要望をヒアリングし、導入、カスタマイズ、保守・サポートを行うことです。
SAPコンサルタントの業務は多岐にわたるため、様々な分野の知識が求められます。SAP社は140を超える資格を提供しており、これらの資格を取得することで自分の知識を証明します。
導入業務では業務内容をヒアリングし、どのような機能が必要か検討します。要件定義やソリューションの提案、プロジェクトの進捗管理も導入業務に含まれます。
カスタマイズ業務ではクライアントに必要な機能と不要な機能を見極め、モジュールをカスタマイズします。
サポート・保守業務では導入後にシステムが正常に作動するよう運用し、不具合が起きた際の対応も行います。
フリーランスSAPコンサルタントのメリット・デメリット
フリーランスSAPコンサルタントのメリット
収入が高い
フリーランスのSAPコンサルタントのメリットは、収入が高いことです。
SAP案件の数は非常に多くなっており、需要に対して供給が追い付いていない状況です。優秀なSAPコンサルタントを集めるために、案件の報酬額が上がっています。
フリーランスのSAPコンサルタントの年収平均は1,000万円前後と言われており、中には月額400万円の案件も存在します。
会社員時代より収入アップが目指せることも、フリーランスのSAPコンサルタントが人気である要因の一つです。
売り手市場で選択肢が多い
現在SAP案件の数に対して、SAPコンサルタントの数が足りていない状況です。そのためフリーランス向けのSAP案件も多くなっており、自分に合った案件を見つけやすくなっています。
また、フリーランスになると働き方も自由になるため、長期休暇を取りやすくなることもメリットです。
フリーランスSAPコンサルタントのデメリット
常に自己研鑽が欠かせない
フリーランスのSAPコンサルタントは、常に新しい知識を取り込む必要があります。
フリーランスは個人での活動が多く、会社員時代より情報が入ってきにくい側面があります。そのため自分から情報を仕入れる姿勢が必要です。
また、フリーランスは自分で案件を取ってこなければならず、他のフリーランスがライバルになります。案件を獲得するには、ライバルとの差をつけるため常に自己研鑽が欠かせません。
案件の獲得に営業が必要
フリーランスのSAPコンサルタントは、自ら案件を獲得しなければいけません。
SAPに関する案件の数は増えていますが、専門的な知識や高いスキルを求められることもあり、受注まで時間がかかることもあります。
また、案件を受注できてもプロジェクトが終われば、また新たな案件を獲得しなければならないという心理的負担があります。
案件が獲得できなければ、収入が無くなってしまうというリスクも理解しておきましょう。
フリーランスSAPコンサルタントを目指す人が準備すべきこと
フリーランスになる目的と得意分野を明確にしておく
フリーランスのSAPコンサルタントを目指している人は、まず自分が何のためにフリーランスになるのかを明確にしておくことが大切です。
フリーランスになる目的が曖昧なまま独立すると、フリーランスとしての生活に慣れてきた頃、思い返してみると独立前に描いていたフリーランス像と全く違った、ということになりかねません。
そうならないためにも、自分が何のためにフリーランスになるのか、そのためには何をすべきかを、一番最初にはっきりとさせておく必要があります。
目的が定まったら、自分の得意分野を明確にしておくことも必要です。
近年はフリーランスのSAPコンサルタントが増えていて、ライバルが多くなっています。フリーランスになる前に自信のある分野をいくつか持っておくことで、自分に合った案件が来た時すぐに対応できます。
資格を取得しておく
SAPコンサルタントとして活動するためには、SAP社の提供する資格の取得が必要です。
SAPコンサルタントの案件に参画する際に、必ずクライアントにSAPのどの資格を取得してるのかを確認されます。会社員のうちに資格を受ければ会社から補助が出ることもあるため、独立する前に取得しておくのがおすすめです。
エージェントに登録する
フリーランスになったばかりのSAPコンサルタントが、すぐに案件を獲得すのはかなり難しいです。
まずはフリーランスSAPコンサルタント向けのエージェントに登録し、どのような案件があるのか見ておくと良いでしょう。
エージェントには非公開の案件も多く掲載されているため、登録することで自分に合った案件を見つけやすくなります。
フリーランスのSAPコンサルタントが年収を上げる方法
英語を習得する
フリーランスのSAP案件では、英語が使えるかは非常に重要な要素になっています。
グローバル展開している企業のSAP案件では、英語が話せることが条件になっているものも多くあります。またそういった人材は少ないので、報酬が高く設定されていることが多いです。
英語を習得することで、より高報酬の案件を受注しやすくなります。
新たにSAP資格を取得する
まだ取得していないSAP資格を取得することもおすすめです。
日本語で受験できるSAP試験は50以上あり、細かな分野に分かれています。自分がまだ取得していない分野をマスターすることで対応できる案件が増え、より高単価の案件を担当できるようになります。
案件の単価相場を知る
SAP案件は担当する工程によって、相場が異なります。
例えば保守では70~100万、開発では80~100万、コンサルでは130~230万と言われています。規模や必要とされるスキルによって報酬は異なりますが、大体の単価相場を知っておくことで自分が担当しようとしている案件の報酬が見合っているかが分かります。
またいくつかのエージェントで案件を見比べることで、より高報酬の案件を見つけやすくなります。
おわりに
本記事ではフリーランスのSAPコンサルタントのメリット・デメリットや、フリーランスを目指す人が準備すべきことについて紹介しました。
フリーランスのSAPコンサルタントは高い収入が目指せる職種で、年収が会社員時代の2倍以上になった人もいます。また働き方を自分で決められるため、もっと自由に働きたい人にもおすすめです。
SAPの知識や経験を持っていれば活躍できる可能性は十分にあるため、興味がある人はエージェントに登録して案件を探してみることがおすすめです。
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