ITコンサルタントの転職を成功させるには?面接のポイントを解説
ITコンサルタントは転職人気の高い業界で、選考突破のためには面接対策が必須です。特に未経験からの転職の場合は、面接で他の候補者たちと大きく差をつけることも可能です。
本記事ではITコンサルタントの選考フローや面接でよくある質問、面接対策の方法などを紹介しています。
これから選考を受ける方やITコンサルタントへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ITコンサルティングファームの選考フロー
ITコンサルの選考概要
ITコンサルタントの選考は一般的に60分前後の面接が一般的です。面接回数は2~3回であることが多く、適正テストを実施するファームもあります。
コロナ禍ではWeb面接を行うファームがほとんどでしたが、最近では最終面接のみ対面で行うファームも増えてきています。
面接官の人数は1~3人のことが多く、最終面接に近づくにつれて上位職のコンサルタントと行うことが一般的です。
ITコンサル面接の内容
5分程度のアイスブレイクの後、面接が始まることが一般的です。
面接ではITコンサルタントや企業の志望理由などを聞かれることが多く、最後に逆質問の時間が設けられています。
また一般的な質疑応答に加えて、ケース面接が行われることもあります。
ITコンサルタントの面接で見られるポイント
伝わる文章になっているか
面接では話す内容が論理的で分かりやすく、一貫性があるかを見られています。
ITコンサルタントはクライアントにプレゼンをしたり説明したりすることが多いため、それらの業務に対応するスキルがあるかを確認されます。
自己研鑽力
ITコンサルタントには常に勉強を欠かさない自己研鑽力が必要で、面接で見られているスキルの一つです。
ITコンサルタントになるためにしている努力や今後どのようにスキルを磨いていきたいかと言った質問をされることが多く、明確に答えられないとマイナス印象になってしまいます。
コミュニケーション能力
ITコンサルタントはクライアントとの交渉や提案の場も多いため、コミュニケーション能力も大切なスキルです。
そのため面接でもコミュニケーション能力は選考基準の一つになります。具体的には緊張しすぎていないか、論理的に説明できているか、姿勢や目線などを見られていることが多いです。
ITコンサルタントの面接でよくある質問
自己紹介
多くのファームでは面接の最初に自己紹介を求められます。
自己紹介は新卒から今に至るまでの職歴や担当業務を中心に、あまり長く話さず簡潔にまとめます。
またその後の面接で自己紹介の内容を深堀される可能性があるため、面接官に質問してほしい内容やアピールポイントを混ぜると面接が進めやすくなります。
自己PR
自己PRでは取り組んだプロジェクトや業務内容だけでなく、どのような部分に力を入れ、どのようなスキルが身についたのかを話します。
またコンサルタントには周りと協力しながら仕事を進める協調性も必要になるため、自身の努力だけでなく周囲の人と協力したエピソードがあるとより好印象に繋がります。
転職理由
面接では転職理由について聞かれることもあります。
この場合、もし転職理由がネガティブなものであっても嘘をつく必要はありません。しかしそのまま面接官に伝えるとマイナスな印象を与えてしまうため、ポジティブな言葉に言い換えて伝えるのがおすすめです。
また現状を改善しようとした解決努力や自身の責任についても一緒に伝えます。
志望動機
ITコンサルタントや企業の志望理由は最もよく聞かれる質問の一つです。
ITコンサルタントを志望した理由では、ITコンサルタントという職業に対する理解度を見られています。なぜ他業種ではなくITコンサルタントでなければならないのかを選考官に伝える必要があります。
また企業の志望理由でも、他社でなく応募企業でなければならない理由を伝えます。企業の志望理由を考える際は、企業サイトや社員のインタビューなどが参考になります。
キャリアビジョン
面接では今後のキャリアプランについて聞かれることも多いです。
入社後のミスマッチや短期離職を防ぐことを目的としており、5年後・10年後にどのような分野・業務に携わっていたいかを伝えます。また応募企業で築けるキャリアを正確に把握できているかを見られている場合もあります。
ITコンサルタントの面接対策
企業のリサーチを行う
面接対策には事前の準備が非常に大切です。
特にITコンサルタント業界や企業のリサーチは徹底的に行う必要があります。ITコンサルタントの業務内容やそれぞれのファームの価値観、求めている人物像などを把握します。
特に社員のインタビュー記事や実際の声は参考になるので、よくチェックしておくことがおすすめです。
回答を準備しておく
業界や企業のリサーチができたら面接に対する回答を準備します。
よく聞かれる質問をリストアップし、その質問に対する回答を準備しておくことで面接本番でもスムーズに答える事ができます。
また回答は丸暗記するのではなく要旨だけを覚えておくことで、面接で棒読みにならずに回答する事ができます。
面接練習を行う
回答が準備できたら面接練習を行います。
できれば誰かに面接官役を頼むことで、より本番に近い環境で練習ができます。またフィードバックを貰うことで、自分では気づけないポイントを改善することも可能です。
面接官役を頼むのが難しい場合は、面接練習を録画して後で見返すことで、自分の面接を客観的に評価することができます。
面接練習は一回だけでなく、納得がいくまで何度も繰り返します。またケース面接がある場合は、その対策も進めます。
面接当日の準備
面接当日は必ず遅刻をしないよう、面接会場に15分前には着くようにするのがおすすめです。
万が一、事故や交通機関の遅延などで遅れる場合は緊急連絡先にすぐに電話を入れ、謝罪と到着予定時刻を伝えます。
またWeb面接の場合は、事前に通信状況やカメラの位置、マイクの音量などの確認を行っておきます。また背景や明るさなど周囲の環境にも気を配る必要があります。
ITコンサルタントの面接で好印象な逆質問
逆質問のポイント
逆質問のポイントは大きく分けて二つあり、「調べればすぐに分かることは質問しないこと」と「相手の返答に適切に応答すること」です。
一つ目の「調べればすぐに分かることは質問しないこと」とは、企業サイトに載っていることやインターネットで検索すればすぐに答えが分かることは面接で質問しない方が良いということです。
企業研究が足りておらず、熱意や意欲に欠ける印象を与えてしまいます。また研修制度に関する質問も、あまり推奨されていません。
これは研修や社内教育に頼っていると思われる危険があり、自主性や主体性が求められるコンサルタントと真逆の印象を与えてしまうからです。
二つ目の「相手の返答に適切に応答すること」とは、逆質問の返答に対して適切にコメントをすることです。
面接時は焦ってしまい上手く対応できない事があるため、事前に逆質問に対する相手の返答を想定しておくことも有効です。
相手のことを聞く
最も質問しやすいのは、相手に関する質問です。
選考官にとっての仕事のやりがいや、これまでのプロジェクトで最も大変だったことなどを質問するのがおすすめです。相手に関することは調べても知ることができず、仕事への意欲の高さをアピールすることもできます。
プロジェクトについて聞く
プロジェクトに関する質問もおすすめです。
どのようなプロジェクトが行われており、最近はどの分野に力を入れているのかなどを聞くこともできます。
ファームについて聞く
ファームの特色についての逆質問もおすすめです。
選考官の考えるファームの魅力や、他社との違いなどを聞くことができます。また自身の考えや仮説を入れながら話すと好印象に繋がります。
おわりに
ITコンサルタントの面接対策やよくある質問などをご紹介しました。
ITコンサルタントの面接選考は難関のため、事前にしっかりと準備しておく必要があります。
まずは企業や業界に関する情報を集め、ITコンサルタントのどの部分に魅力を感じているのかを明らかにしてみてください。
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