FASへの転職におすすめの資格は?資格以外で選考に役立つ要素も紹介

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FASへの転職の難易度はかなり高いと言われています。

特に未経験からの転職は簡単ではありませんが、FASでの業務に役立つ資格を取得していると選考を有利に進めることができます。

本記事ではFASへの転職で役立つ資格を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

目次

FASへの転職におすすめの資格

公認会計士

公認会計士は監査業務ができる唯一の国家資格です。

FASの業務には財務デューデリジェンスやバリュエーションがあり、これらの業務は公認会計士の知識と親和性が非常に高いです。そのためFASは公認会計士のキャリアとして高い人気を維持しています。

公認会計士試験は金融庁によって毎年実施され、2022年度の合格者は1,456人でした。合格率は7.7%と低く、三大国家資格の一つになっています。

試験は短答式試験と論文式試験に分かれており、短答式試験の合格後2年間は短答式試験が免除されます。また論文式試験は科目合格制度が適用されており、合格科目は2年間免除されます。

公認会計士試験の合格と3年以上の実務経験を経て、公認会計士として登録されます。

公認会計士試験の合格者の平均年齢は25.5歳で、受験者の年齢は20~25歳が最も多く次いで25~30歳になっています。

USCPA

USCPAとは米国公認会計士を指し、国際ビジネス資格の最高峰とも言われています。

USCPAはアメリカの公認会計士資格ですが日本での認知度も高く、USCPA保持者はあらゆる業界で活躍しています。また、USCPAは試験が英語で出題されるため、自身の英語力も証明することもできます。

USCPAには受験資格が設けられており、誰でも受験できるわけではありません。4年生大学の学士号や会計単位・ビジネス単位を一定以上取得する必要があります。

試験はコンピューターを使って行われ、1年に何度も受けることができます。試験は科目合格制で財務会計、企業経営環境・経営概念、諸法規、監査および諸手続きで構成されています。

日本で受験する場合、1科目ごとに受験料と日本受験追加料金を合わせた644.80USドルがかかります。

英語関連の資格・試験

FASでは海外のクライアントと仕事をすることもあり、英語力に関する資格を持っていると評価されます。

例えばKPMG FASではTOEICのスコア800以上が応募条件に入っており、BIG4ではある程度の英語力が必須条件になっています。TOEICを受験したことがある人は少なくないと思いますが、かなり前に受験した際のスコアでは現在の英語力を確認できないため再受験するのがおすすめです。

またTOEICのようなリーディング、リスニング力も評価されますが、英語での実務経験があるとより評価されやすくなります。

簿記

簿記の資格も、会計を扱うFASへの転職に有利になります。簿記は毎年多く人が受験している資格であり、2022年度の2級(ネット試験)受験者数は105,289名になっています。

FASでは財務・会計に関する業務を行うため、資格の有無に関わらず簿記2級以上の知識が必要だと言われています。

簿記は公認会計士やUSCPAに比べると取得しやすいため、まずは簿記の取得から目指す人もいます。

簿記はネット試験と商工会議所での試験の2つがあり、3級と2級はネット試験での受験が可能です。受験料は3級が2,850円、2級が4,720円、1級が7,850円になっています。

資格以外でFAS選考が有利になる要素

金融業界での実務経験

投資銀行や証券会社など金融業界での実務経験があると、選考において評価されやすくなります。

特に内部監査やM&Aなどの業務経験があると、よりアピールしやすくなります。または法人営業などでクライアントとの交渉経験がある場合、事業再生・企業再生系のFASで評価されやすいです。

事業会社での財務・経理・経営企画の経験

事業会社出身の場合、財務部門、経理部門、もしくは経営企画の経験があると評価されます。

これらの経験がある人は、M&A戦略、PMI、事業再生などの領域で需要が高まっています。

コンサルティングファームでの実務経験

コンサルティングファーム出身の場合、M&AやPMIの領域で評価されやすくなります。

コンサルタントは高いビジネススキルを持っていると評価されることが多いため、未経験でもポテンシャル採用される可能性があります。

また戦略コンサルタントや総合コンサルタントの他に、ITコンサルタントもPMIのシステム関連領域で評価されることがあります。

おわりに

FASへの転職で有利になる資格や、資格以外の要素をご紹介しました。

FASへの未経験からの転職は難しいため、まずは財務・会計の勉強をして公認会計士や簿記の取得を目標にするのもおすすめです。

また海外のクライアントとの取引がある企業の場合、英語力が評価されることもあるためTOEICなどの勉強も効果的です。

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