未経験からFAS業界への転職は可能?FASのネクストキャリアや役立つ資格を紹介

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FAS業界への未経験からの転職難易度は高いと言われていますが、未経験からの採用を行っている企業も多く、可能性は十分にあります。

本記事ではFAS業界への未経験からの転職で有利になる資格や、FASの種類、選考フロー、FAS退社後のネクストキャリアなどについて解説しています。

FASへの転職に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

FASへの転職は未経験でも可能?

FASとはファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略であり、M&Aアドバイザリーや財務デューデリジェンスなどのサービスを指します。

財務や会計の知識が必要になるため、公認会計士からの人気も高い職業です。

収入の高さやネクストキャリアの幅が広がるなどの理由から転職人気の高い業種ですが、未経験からの転職も不可能ではありません。

特に公認会計士や税理士などの財務・会計系の資格や金融機関での業務経験、英語の語学力があると転職しやすくなります。

FASの種類

BIG4系

FAS業界ではデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、PwCアドバイザリー、KPMG FAS、EY トランザクション・アドバイザリー・サービスをまとめてBIG4と呼びます。

BIG4は世界四大監査法人とも呼ばれ、FAS業界の中でも特に転職難易度が高くなっています。

FASの経験が無い場合、30代後半以降は転職可能性が低くなるため、その他の企業も幅広く検討してみるとよいでしょう。

逆に、30歳前後であればFASの経験が無くてもBIG4に転職できる可能性がありますが、かなり高いレベルが要求されます。

独立系

BIG4以外の監査法人の方が、FAS未経験でも転職できる可能性が高まります。

中小企業から大企業まで幅広い業界・規模のクライアントと関わり、未経験からの採用も積極的に行っています。また国内だけでなく海外の案件を扱う企業もあるため、英語力があると評価されやすくなります。

M&Aや事業再生などの特定の案件のみを扱うブティック型のFASもあり、自分に合った企業を探せます。

FASの採用選考

FAS選考採用の概要

FASでの選考では一般的な企業の選考と同様に書類選考、適性検査、面接が行われます。

場合によってはケース面接などが行われることもあります。

FASの書類選考

応募書類には職務経歴書や自己PRが含まれます。

自己PRはこれまでの経歴だけでなく、その経験を通してどのようなスキルを身につけたのかまで記載していくことが必要です。面接で深堀されることがあり、自己PRをしっかり作っておくと面接も進めやすくなります。

また、志望動機書や履歴書の提出を求められることもあります。

どちらも選考企業や業界の情報を集めた上で、自分の経験や考えと矛盾しない志望動機にする必要があります。

FASの面接

面接では業界や企業の志望理由、自己PRについて質問されます。よくされる質問集などを参考に回答を事前に用意しておき、要旨だけを暗記しておくと面接で回答に詰まりにくくなります。

視線や話し方に気をつけるには、面接練習も必要です。面接官役を誰かに頼むことが難しければ、面接練習を録画して自分で確認するのがおすすめです。

またケース面接を実施する企業もあるため、選考企業で実施しているかをエージェントに聞いておき、早めに対策をしておくと安心です。

FAS転職で有利になる資格・スキル

公認会計士・USCPA

公認会計士やUSCPAの資格は、未経験からFASへの転職において大きなアドバンテージになります。公認会計士の知識は財務デューデリジェンスとの親和性が非常に高いため、選考において評価されます。

公認会計士の資格を持っている場合、同じ企業の監査部門からFAS部門に異動する人もいます。

その他税理士や簿記などの資格も評価されやすくなります。

金融業界・コンサル業界での業務経験

金融業界での業務経験はFAS選考で評価されます。特に金融機関・商社・投資銀行などで経営企画の経験があると、よりアピールしやすくなります。

またコンサルティングファームでの業務経験も、評価されやすくなります。クライアントの意向を汲み取り企業を成長させるコンサルタントの経験は、FASでの業務に大きく活かされます。特に財務関係のプロジェクトへの参画経験があると、アピールしやすくなります。

英語力

FASでは国内だけでなく海外のクライアントとやり取りをすることもあるため、英語力を選考で評価されることがあります。

TOEICであれば800以上のスコアがあると、ビジネスレベルの英語力があると見なされる場合が多いです。

FASのネクストキャリア

PEファンド

PEファンドとは投資機関や個人投資家から集めた投資資金を企業に投資し、投資企業の企業価値を高めた後に売却して利益を得る企業を指します。

PEファンドでの業務はFASと親和性が高く、FASのネクストキャリアとして人気の高い業界の一つです。

FAS業界の他社

独立系のFASで経験やスキルを得た後に、他のFASに転職する人もいます。

特にBIG4は未経験からの転職難易度が高いため、独立系FASを経てから転職を目指すこともあります。

また独立系FASでは規模や業界に関わらず幅広い案件に関われる点を魅力に感じ、独立系FASに転職する人もいます。

コンサルティングファーム

FASでの業務経験後にコンサルティングファームに転職する人もいます。

クライアントの課題解決という点でコンサルティングとFASは似ている点があり、コンサルティングファームに転職する人も少なくありません。特に財務コンサルティングはFASとの親和性が高く人気です。

おわりに

FASの種類や未経験からのFASへの転職に役立つ資格などを紹介しました。

FASは転職難易度の高い業界ですが、未経験者の採用を行っている企業も多くあります。

財務や会計の知識があれば即戦力になれるため、まずは財務に関する資格にチャレンジしてみるのも効果的です。

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