ベンチャーキャピタルは未経験でも転職可能?転職のメリットや業務の流れも解説

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ベンチャーキャピタルは大きなやりがいや高い年収などから、転職先として人気の業界です。未経験でも転職できる可能性があり、様々なスキルを獲得することができます。

本記事ではベンチャーキャピタル転職のメリットや業務内容などを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

目次

ベンチャーキャピタルの概要

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは、未上場のベンチャー企業に対して出資を行い株式を取得することで、今後その企業が上場した際に持ち株を売却し利益を得ることを目的とした投資企業を指します。

一般的には出資企業に対してコンサルティング業務も行い、出資企業の価値向上を図ります。

出資したベンチャー企業が必ずしも上場して利益を生み出せるとは限らないため、リスクも大きい業界です。

ベンチャーキャピタルとPEファンドの違い

ベンチャーキャピタルとPEファンドはビジネスモデルが似ていますが、いくつか違いがあります。

PEファンドの投資対象は成長期を過ぎた安定期にある企業で、キャッシュフローを望める可能性が高いです。投資業界はメーカーや小売販売などが多くなっています。

一方ベンチャーキャピタルはビジネスが成熟する前の新興企業が投資対象になります。また投資業界も宇宙産業やAI、SaaSのように業界全体の大きな成長が期待される企業に集中します。またPEファンドと異なり一つの企業に複数のベンチャーキャピタルが出資することもあります。

ベンチャーキャピタルに転職するメリット

年収が高い

ベンチャーキャピタルの年収は高く設定されています。日本で上場しているベンチャーキャピタル3社の平均年収は900万円台です。

高収入である理由はいくつかあり、その一つに成果主義があげられます。ベンチャーキャピタルは評価制度に成果主義を導入している企業が多く、結果が伴わなければ降格や減給の可能性もあります。そのため高いプレッシャーがかかる職種でもあります。

また企業への投資から売却までは数年以上かかるため、複数案件を同時に受け持ちます。そのため業務量が多くなり、時間外勤務や残業が多くなる傾向にあります。

幅広い業界と関われる

ベンチャーキャピタルは一度に様々な業界と関われることも魅力です。

企業の経営者層と直接コミュニケーションを取ることで、幅広い人脈ができます。業界知識やトレンドを知ることもできます。

企業の経営に直接関われる

経営者層とコミュニケーションを取りながら、企業経営に直接関わることができることも魅力です。

ベンチャーキャピタルは投資企業に対して経営のアドバイスを行いながら、一緒に企業を成長させていきます。他の業界では中々経験できない業務で、大きなやりがいを感じることができます。

ベンチャーキャピタルへの転職

ベンチャーキャピタルへの転職は未経験でも可能?

未経験でも、ベンチャーキャピタル業界への転職は可能です。

ベンチャーキャピタルは専門知識や高いスキルが必要な業界のため、人材育成に時間をかけられる20代~30代前半であれば未経験でも可能性があります。

また未経験で業界や企業に詳しくない場合は、転職エージェントと相談しながら転職活動を進めるのがおすすめです。

ベンチャーキャピタルへの転職で役立つ資格

ベンチャーキャピタルへの転職で必要な資格はありませんが、持っていると選考で有利になる資格はいくつかあります。

一つは公認会計士や税理士などの会計に関する資格です。中でも簿記は3級から1級まであり、他の資格と比較して取りやすいためおすすめです。

2級はベンチャーキャピタルで業務している方の多くが保有しており、業務に大きく役立ちます。1級の知識は税理士や公認会計士資格に繋がります。

またTOEICやTOEFLなどの語学系の資格も役立ちます。近年は日系のベンチャーキャピタルも海外の企業への投資を進めており、英語力を評価する企業が多くなっています。

代表的なベンチャーキャピタル

海外系ベンチャーキャピタル

海外系のベンチャーキャピタルにはDCM、DNX Ventures、500 Startupsなどがあります。

外資系ベンチャー企業の日本法人はまだ多くありませんが、Plug and Play社は京都に新たなオフィスを構えており、外資系ベンチャーキャピタルの数はさらに増加すると考えられます。

日系ベンチャーキャピタル

日本には100以上のベンチャーキャピタルがあります。

大手ベンチャーキャピタルにはジャフコやグロービス・キャピタル・パートナーズなどがあります。民間だけでなく官民出資の投資ファンドもあり、金融機関や商社のグループ企業も数多くあります。

ベンチャーキャピタルでの投資手順

ファンド組成

まず企業に投資する資金を集めます。

投資資金を集めることをファンドレイズと言い、銀行、事業会社、保険会社、個人投資家などからお金を集めます。

アプローチ

数ある企業の中から投資する企業を選出します。

起業家のコミュニティや様々な人脈からの紹介などで優良企業の情報を集めます。

投資実行

投資先が決まったら投資契約を結びます。

投資までに企業の経営者との面談やショートレビューを行い、投資先企業を慎重に選定します。

経営支援

投資企業の価値向上のため、販路の拡大や経営課題に対するアドバイスなどのコンサルティング業務を実施します。

Exit

IPOやM&Aによって株式を売却し、売却益を得ます。

Exitまでは数年から長くて10年かかると言われており、利益を得るまで多くの時間がかかります。

おわりに

ベンチャーキャピタルの業務内容や役立つ資格についてご紹介しました。

未経験でも転職できる業界のため、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

ベンチャーキャピタル業界への転職相談はハイディールパートナーズへ

ハイディールパートナーズには、ベンチャーキャピタル業界への転職支援実績が豊富なキャリアコンサルタントが在籍しており、ベンチャーキャピタルでのキャリアにご関心のある方を対象に、今後のキャリアについてのご相談を承っております。

弊社は人材紹介事業とともにM&A仲介事業を手掛ける関係で、多くの大手企業と取引があり、非公開案件含む数多くのポジションを保有する点が特徴です。

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