ベンチャーキャピタルへの転職に有利な資格6選!それぞれの特徴や難易度を解説
ベンチャーキャピタルへの転職は狭き門であり、採用選考の突破は簡単ではありません。
しかしベンチャーキャピタルの業務に活きる資格を取得していると、選考を有利に進めることができます。
本記事ではベンチャーキャピタルへの転職に有利になる資格と、その特徴や難易度について解説しています。ベンチャーキャピタルに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ベンチャーキャピタルへの転職に役立つ資格
簿記
ベンチャーキャピタルでの業務では、企業の財務状況を正確に把握する必要があります。そのため財務関連の資格は評価されやすく、簿記もその一つです。
簿記には3級~1級まであり、ベンチャーキャピタルでは少なくとも2級程度の知識が必要と言われています。また1級まで取得すると、公認会計士や税理士などのより難易度の高い資格に繋がる知識をつけることができます。
3級の合格率は40~50%で、勉強時間の目安は100時間前後と言われています。財務の勉強をしたことが無い人でも取り組みやすいため、未経験の方は3級の勉強から始めるのがおすすめです。
2級は商業簿記と工業簿記が試験科目にあり、勉強時間の目安は100~200時間と言われています。
1級に合格すると税理士試験の受験資格を得ることができます。合格率10%前後の高難易度な資格のため、取得すれば高い財務知識を証明することができます。
税理士
税理士もベンチャーキャピタルへの転職に有利になる資格の一つです。
税理士は税務の相談や税務署類の作成が主な業務ですが、近年では会計・財務に関わるコンサルティング業務を行うことも増えました。各科目の合格率は10~20%程で、難関資格ですが取得できると財務・会計に関する知識を証明できます。
税理士試験では簿記論・財務諸表論に加えて、複数の科目から選択して受験します。
税理士の試験を受けるためには日商簿記1級を取得する必要があるため、財務や会計の業務経験が無い方はまず簿記の取得を目指すのがおすすめです。
公認会計士
公認会計士の資格はベンチャーキャピタルの業務と親和性が高く、採用選考では高く評価されます。
取得の目安となる勉強時間は3500時間で、合格率7%前後の高難易度な試験です。試験は2段階で実施され、短答式試験と論文式試験があります。
短答式試験はマークシート式になっており、得点率70%が合格の目安になっています。論文式試験の合格率は40%前後であり、科目合格制度が導入されています。
証券アナリスト
証券アナリストは金融・投資のプロフェッショナルです。
証券アナリストの認定を受けるためには、証券分析、ポートフォリオマネジメント、財務分析、コーポレートファイナンス等の講座の受講、受験、3年以上の実務経験が必要です。
講座と試験は第1次レベルと第2次レベルに分かれており、第1次レベル試験の合格までには、約200時間ほどがかかります。第1次レベル講座の受講料は60,000円です。
MBA
MBAは一般的な資格と異なり、経営学の大学院修士を卒業した際に授与される経営学修士を指します。MBAはビジネススクールで学ぶことができ、主に社会人を対象にしています。
近年では従来の通学型に加えて、オンラインで受講できるビジネススクールも増えました。
日本では年間3,000人前後の人がMBAを取得しており、マーケティングや組織再編、財務・会計について学ぶことができます。
費用は国内、海外、オンラインによって大きく異なります。
海外MBAは約700万~2,000万円で、国内MBAは約120~400万円になっています。海外の方が国内より高額ですが、学べる内容や企業の評価に差が出るため慎重に検討する必要があります。
語学関連の資格
近年ベンチャーキャピタルでは海外への投資活動が活発になっています。海外との取り引きには英語が不可欠であるため、採用選考でも語学力は評価されます。
海外での案件に力を入れているベンチャーキャピタルであればTOEICのスコア800程度が求められます。
語学試験は数多くありますが、中でもTOEICは試験の実施頻度が高く、メジャーで認知度の高い試験のためおすすめです。
教材も数多く出版されており、近年ではオンライン講座やスキマ時間に勉強できるアプリなどもあるため、自分に合ったやり方を探してみてください。
おわりに
会計・財務に関する資格や語学試験について解説しました。
資格の難易度に差があるため、未経験の方は簿記3級などの比較的取得しやすいものから挑戦してみてください。
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