損害保険会社への転職理由はどう書けばよい?書く前に覚えておきたい基礎知識も紹介

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未経験から損害保険会社に転職する場合、面接で転職理由を聞かれる可能性が高いです。転職理由はネガティブな内容である場合もあり、気を付けなければマイナス評価に繋がってしまいます。

本記事では転職理由を考える際に知っておきたい損害保険会社の基礎知識や商品の内容、書き方のポイントについてご紹介しています。損害保険会社への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

損害保険会社の基礎知識と動向

損害保険会社の基礎知識

損害保険の位置づけ

保険は法律に基づき、三つの領域に分けることができます。

第一分野は人の生死に関する分野で、生命保険などが当たります。第二分野は偶然の事故や災害に関する分野で、自動車保険や火災保険などの損害保険が当たります。

第三分野は第一分野と第二分野の間で、医療保険やがん保険などが当たります。

また生命保険には「保障」という字を使い、損害保険には「補償」という字を使うという違いがあります。

損害保険業界の仕組み

損害保険は、実際に発生した損害と同じ金額が支払われます。これを実損払いと言い、あらかじめ決められた金額が支払われる生命保険と異なります。

また損害保険は基本1年契約で、毎年更新されます。また旅行中の数日間だけ加入できる損害保険もあります。一方生命保険は、一般的に10年以上の長期契約になります。

販売している保険商品

損害保険会社で販売している保険商品は、自動車保険、火災保険、傷害保険などです。

最も多いのが自動車保険で、損害保険の収益の半分ほどを占めます。自動車保険は専業の保険代理店だけでなく、自動車販売店などで自動車に付随して販売されることもあります。

損害保険業界の動向

自然災害の多発で支払額が増加

近年の異常気象により自然災害に伴う保険金の支払いが増え、各社の収益は減少傾向にあります。

特に台風など風水災の補償も行う火災保険は、大手4社の合算で赤字が続いています。

業界での統合が進む

リーマン・ショック以降、業界の統合が進んでいます。

大手は2010年に東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、SOMPOホールディングスの3グループ体制になりました。

この3グループの傘下企業で、業界シェアの9割を占めています。

自動車保険料の値下げ

近年は自動ブレーキ機能の搭載などによって自動車の性能が上がり、自動車事故が減少しています。そのため損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険の大手2社が、自動車保険料の引き下げを行いました。

自動車保険は損害保険の収益の約半分を占めるため、新たな保険商品の開発など、自動車保険に代わる収入源が必要になっています。

損害保険会社の部門

営業部

営業部は法人営業と代理店に分けられます。

法人営業では企業に対して保険を販売したり、保険を販売してくれる自動車販売店などに営業を行います。代理店営業では、保険代理店に勤務し来店した顧客に対して商品を販売します。

損害サポート部

損害サポート部は契約者が事故に遭った際に、手続きを行い保険金の支払いを行う部署です。

契約者だけでなく各関係者に連絡を取り、保険金の計算などを行います。

コーポレート部

コーポレート部は会社の運営を支援する部署です。

人事部や財務部、新商品の開発部門などが含まれます。

損害保険の種類

自動車保険

自動車保険とは交通事故を起こした際に発生する損害を、保険金によって補償するものです。

自動車保険には全ての自動車の加入が強制されている自賠責保険と、加入が個人に任せられている任意保険があります。一般的に自動車保険とは後者を指します。

火災保険

火災保険とは火災の被害に加えて、落雷や風災、水災も補償の対象になります。

火災だけでなく、住まいの損害に備える保険として考えられています。

傷害保険

傷害保険はケガによる死亡、入院、通院に対して補償する保険です。

「急激・偶然・外来の事故」によるケガを補償しているため、病気は対象外になります。

転職理由を書く際のポイント

なぜ転職理由を書くのか

選考官は転職理由から「候補者がすぐに会社を辞めないか」を判断しています。

転職理由が明確でなかったり、客観性に欠けると思われると早期退職のリスクがあると判断されてしまいます。転職理由を書く必要がある時は理由をしっかり説明し、納得が得られるように注意しましょう。

転職理由と志望動機の違い

転職理由と志望動機には違いがあります。

志望動機はその業界や企業に入りたいと思った理由です。収入や待遇ではなく、その業界や企業に固有の特徴を考える必要があります。

一方転職理由は前職を辞めて転職しようと思った理由です。残業が多いから、職場体制に不満があるから等のネガティブな内容を含むこともあります。

履歴書に転職理由を書く際のポイント

履歴書の職歴に書く転職理由は定型文でも問題ありません。「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」などの文言を使います。

次章では面接などで転職理由を聞かれた際に、どのように答えればよいのかを解説します。

転職理由の書き方

言わないでおく事柄を決めておく

面接などで転職理由を聞かれた時は、マイナス評価に繋がるようなことは言わないようにしましょう。

例えば人間関係を転職理由に挙げるのはNGと言われています。人間関係での問題はどの職場でも起こりうるため、入社しても人間関係が上手くいかなければ辞めてしまうのではないかと思われてしまうためです。

パワハラやセクハラのように誰もが納得できるような事でない限り、人間関係の問題を転職理由として伝えることは避けた方がよいでしょう。

また転職理由で前職の愚痴や不満ばかり挙げる事も、マイナス評価に繋がってしまうので気をつけてください。

志望動機との一貫性を持たせる

転職理由と志望動機は異なりますが、一貫性を持たせることも必要です。

自分のキャリアプランの中でなぜ転職が必要だったのかを考えると、前向きな理由になり志望動機との一貫性も取りやすいためおすすめです。

熱意を示す

転職理由はネガティブな内容になりやすいです。

しかし転職を経て応募企業でどのように活躍していきたいのかという点も伝えることで、熱意や前向きな姿勢を示すことも重要です。

おわりに

転職前に押さえておきたい損害保険会社の基礎知識と、転職理由の書き方についてご紹介しました。

転職理由や志望動機が完成したら、知人に添削してもらうことが有効です。もし添削してもらうことが難しければ、転職エージェントに依頼することも可能です。

損害保険会社への転職相談はハイディールパートナーズへ

ハイディールパートナーズには、損害保険会社への転職支援実績が豊富なキャリアコンサルタントが在籍しており、損害保険会社でのキャリアにご関心のある方を対象に、今後のキャリアについてのご相談を承っております。

弊社は人材紹介事業とともにM&A仲介事業を手掛ける関係で、多くの大手企業と取引があり、非公開案件含む数多くのポジションを保有する点が特徴です。

まずはご志向やご不安な点、お悩みの点をお聞きし、業界情報のご提供やキャリア形成についてのご相談をさせていただければと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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