未経験から監査法人への転職は可能？業務の流れや選考対策を解説

監査法人は、給与水準の高さなどから転職先として大きな人気を集めている業界です。

求人数も少なく転職難易度は高いですが、ポイントを押さえれば未経験からの転職も可能です。

そこで本記事では、未経験から監査法人への転職を成功させるために必要な業界知識やスキル、選考対策をご紹介します。 監査法人への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

監査法人の概要解説

監査法人とは

監査法人とは、会計監査を行う法人の意味であり、公認会計士5人以上により設立された法人のことを指します。

主に大企業の会計の監査をするために設立され、企業が作成した決算書や財務諸表に誤りがないかを確認する業務を行っています。

監査法人の存在により企業の財務状況の信頼性が担保されるため、企業の透明性を示すためにも監査法人の役割は重要です。

監査法人の主な仕事内容

監査法人の主な業務は「監査業務」とその他の「コンサルティング業務」の2つに分かれています。

監査業務とは、企業の財務諸表の適正性を公正な立場からチェックし、誤りがないかを確認する業務であり、公認会計士のみが携われる業務です。

企業にとっても、監査法人による財務諸表の確認により自社の信頼性や透明性を担保することができ、金融機関や投資家からの信頼を獲得することが出来るため、監査業務は企業活動を円滑に行うために欠かせない業務です。

コンサルティング業務とは、監査業務とは別に企業の課題解決を行う業務です。

監査法人の行うコンサルティングは財務コンサルティングがほとんどですが、この業務は公認会計士でなくても行えるため、企業の課題解決を専門とする財務コンサルタントやM&Aコンサルタントなどが担当しています。

監査法人への転職

監査法人の転職難易度は高い？

監査法人は求職者に人気の業界であり、高い専門性や知識に基づく資格の取得も必要であることから転職難易度が高いです。

また、これまでのキャリア経験なども重視され、選考内容もハイレベルなものとなっています。

未経験から監査法人への転職は可能？

監査法人の業務は公認会計士の資格保持者の独占業務であるという性質から、選考においては有資格者が優遇される傾向があります。

逆に言えば、公認会計士資格やUSCPAの科目合格があれば、未経験からでも監査法人への転職が可能です。

公認会計士の資格が無くても行える非監査業務は転職において実務経験が重視される場合が多いため、未経験からの転職を目指す場合には資格取得のスケジュールも意識しながら転職活動を進めると良いでしょう。

未経験からの転職に求められるスキル・資格

求められるスキル

高い事務処理能力

監査法人の業務は大部分が企業の監査業務です。

限られた時間の中で企業の財務に関連する書類を読み込み、問題点や改善法を洗い出す必要があるため、高度な事務処理能力が求められます。

コミュニケーションスキル

監査の結果を納得感を持ってクライアントに伝えるためにも、コミュニケーションスキルは必須です。

財務に関して改善を促す必要がある場合もあるため、コミュニケーションスキルに基づく企画力や交渉力も重要です。

転職に役立つ資格

公認会計士

監査法人の監査業務は公認会計士の独占業務であるため、公認会計士資格は業務を行う上で必要な資格です。

監査法人の第一線で活躍するには、取得が必須となります。必然として資格保有者の人数が多くなりますが、資格を持たずに入社することも可能で、その場合はコンサルティング業務や監査業務の補助を担います。

TOEIC・TOEFL

監査法人の場合、クライアントに外資系企業を持つケースも多く、クライアントのマネージャーや経営陣と英語でのやり取りをする可能性が高いため英語力は欠かせません。

そのため、TOEIC・TOEFLなどの英語関連の資格の取得は転職において、またその後の業務においても役立つでしょう。

未経験から監査法人への転職を成功させるための選考対策

情報収集

競争率の高い監査法人の選考を突破するためには、まず監査法人業界や応募する企業に関する情報収集を徹底的に行い、どのような人材が求められているのかを把握することが重要です。

その際には、公知情報に基づく研究に加え、業界動向に詳しい転職エージェントなどからの生の情報を積極的に取りに行くことがおすすめです。

面接対策

監査法人への転職では、面接に向けた事前準備が重要です。

監査法人にはBIG4系や独立系など様々な形態があるため、志望動機ではこれらの違いをしっかりと把握したうえで自分が志望する監査法人を選んだ理由を納得感をもって話せるようにすると好印象です。

競争率の高い選考を突破するためにも、面接対策は綿密に行いましょう。

おわりに

この記事では、未経験から監査法人への転職を成功させるために必要な業界知識やスキル、選考対策を紹介しました。

昨今の監査法人は幅広い分野の人材採用を積極的に行っているため、本記事を参考に監査法人への転職に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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