【転職体験談】人事企画からコンサルへ!「専門性を武器にする」転職戦略

有名国立大学を卒業後、日系大手総合印刷会社で約5年間勤務。制度設計や組織開発に携わる中でより専門性を高めたいという想いから転職を決意し、現在は日系シンクタンクで組織人事コンサルタントとして転職したUさん(28歳・女性)にお話をお伺いしました。
現在は事業会社での実務経験を活かしながら、多様なクライアントの組織課題解決を中心に活躍されていらっしゃいます。
- お名前:Uさん(女性) ※仮名
- 年齢:28歳
- 学歴:有名国立大学卒
- 職歴:日系大手総合印刷会社(人事企画)→日系シンクタンク(組織人事コンサルタント)
これまでのキャリア ―人事の世界に飛び込んだ理由―
新卒で印刷会社の人事を選んだ理由を教えてください
もともと就活のときは、正直そこまで「絶対人事!」って決めてたわけじゃなくて(笑)。大学では心理学を専攻していたので、なんとなく「人に関わる仕事がいいな」くらいの感覚でした。
印刷会社を選んだのは、BtoBビジネスで幅広い業界と接点があるところに惹かれたからですね。クライアントの数だけビジネスモデルがあるし、その中で人事として色んな人材と関われるのは面白そうだなって。あと、ぶっちゃけ大手で福利厚生がしっかりしてるっていうのも大きかったです(笑)。親も安心してましたし。
入社してみたら、配属希望が通って人事部に。最初は採用のアシスタントから始まって、3年目くらいから人事企画のほうに異動しました。制度設計とか、評価制度の運用とか、どちらかというと「仕組みを作る側」の仕事ですね。
人事企画ではどんな業務を担当されていましたか?
メインは評価制度の運用と改善でしたね。うちの会社、従業員が1万人以上いたので、評価制度一つ変えるだけでも影響範囲がめちゃくちゃ大きくて。たとえば、目標管理制度(MBO)の運用ルールを見直すプロジェクトでは、各事業部の部長クラスにヒアリングして回って、現場の声を集めるところからやりました。
あとは、エンゲージメントサーベイ(従業員満足度調査みたいなもの)の企画・分析もやってました。年に1回、全社で実施するんですけど、その結果をもとに「この部署はここに課題がありそうだから、こういう施策を打ちましょう」って提案するところまでが仕事で。数字を見ながら組織の状態を分析するのは、けっこう好きな業務でしたね。
4年目からは、次世代リーダー育成プログラムの立ち上げにも関わりました。選抜型の研修で、30代の中堅社員を対象に半年間のプログラムを設計して。外部の研修会社さんと一緒にカリキュラムを作ったり、経営陣にプレゼンしたり。このあたりから「組織開発」っていう領域に興味を持ち始めた感じです。
当時の仕事で特にやりがいを感じた瞬間はありますか?
一番印象に残ってるのは、エンゲージメントサーベイの結果を使って、ある事業部の離職率を改善できたときですね。その事業部、若手の離職が続いてて、サーベイ結果を細かく分析したら「上司とのコミュニケーション頻度」のスコアが著しく低かったんです。
そこで、1on1ミーティングの導入を提案して、部長さんと一緒にルールを作って。最初は「忙しいのに面倒だな」って反応もあったんですけど、半年くらい続けたら明らかに雰囲気が変わってきて。翌年のサーベイでは該当スコアが15ポイントくらい改善して、離職率も前年比で半分以下になったんです。
数字で成果が見えたのも嬉しかったんですけど、それ以上に「若手社員が辞めずに成長してくれてる」っていう実感があって。人事の仕事って、直接売上に貢献するわけじゃないから成果が見えにくいんですけど、こういう形で組織に貢献できるんだなって実感した瞬間でした。
転職を決意したきっかけ ―「このままでいいのか」という焦り―
転職を考え始めたのはいつ頃ですか?
明確に「転職しよう」と思ったのは入社4年目の終わり、27歳のときです。ただ、モヤモヤし始めたのはもう少し前からで、3年目くらいから「このままこの会社にいて、私はどうなるんだろう」って考えることが増えてました。
きっかけは複合的なんですけど、一番大きかったのは「専門性への危機感」ですね。人事企画の仕事自体は好きだったんですけど、社内の人事制度って、一度作ったらそうそう変えないじゃないですか。評価制度の大改定なんて5年に1回あるかないかで。そうすると、ルーティン業務の比率がどんどん上がっていって、「新しいことに挑戦してる感」が薄れていったんです。
あと、社外の人と話す機会があると、自分の経験が「この会社でしか通用しないんじゃないか」って不安になることが多くて。たとえば、人事系の勉強会に参加したとき、他社の人事の方が「最近こういう取り組みを始めて〜」って話してるのを聞くと、「うちの会社、遅れてるな」って感じることもあって。
ご自身のキャリアに危機感を覚えた具体的なエピソードはありますか?
決定的だったのは、社内公募制度でチャレンジしたプロジェクトに落ちたときですね。DX推進プロジェクトで、HRテック(人事領域のIT技術)を使った新しい仕組みを作るっていう内容で。すごくやりたかったんですけど、結局選ばれなくて。
理由を聞いたら「今の業務で成果を出し続けてほしい」って。要は、抜けられると困るから残ってくれ、と。悪い話じゃないんですけど、その瞬間「あ、この会社で新しいことやるのって、けっこう難しいんだな」って思っちゃったんです。
同時期に、大学の同期と久しぶりに会ったんですよ。彼女はコンサルに転職してて、「毎日違うクライアントの課題に向き合えて刺激的だよ」って話してて。正直、羨ましかったですね。自分は同じ会社の同じ制度をずっと回してるのに、彼女はどんどん新しい経験を積んでる。「28歳でこの差か…」って焦りました。
転職を決意するまでに葛藤はありましたか?
めちゃくちゃありましたよ(笑)。だって、待遇は悪くなかったし、人間関係も良かったので。上司にも恵まれてたし、「ここにいれば安定してるのに、わざわざリスク取る必要ある?」って何度も思いました。
親にも最初は反対されました。「せっかく大手に入ったのに」「コンサルって激務なんでしょ?」って。特に母は心配性なので、「体壊したらどうするの」ってずっと言ってて。
でも、一番の葛藤は「自分に自信がなかった」ことですね。人事企画の経験はあるけど、コンサルでやっていける自信がなくて。「所詮、一社しか知らない人間が、クライアントにアドバイスなんてできるのか?」って。この不安は転職活動中もずっとありましたし、正直、入社してからもしばらく引きずってました。
最終的に「やらない後悔よりやる後悔」って自分に言い聞かせて、えいやっと動き出した感じです。30歳になる前にチャレンジしたいっていう気持ちも大きかったですね。
転職活動のリアル ―準備から内定まで―
転職活動はどのように進めましたか?
本格的に動き出したのは27歳の秋くらいからで、内定をもらうまで約半年かかりました。最初の2ヶ月くらいは情報収集メインで、転職サイトに登録したり、エージェントと面談したり。実際に応募し始めたのは年明けからですね。
応募したのは全部で15社くらいかな。組織人事コンサルをメインに、事業会社の人事企画のポジションもいくつか受けました。書類選考で落ちたのが5社、面接で落ちたのが6社、内定が2社、途中辞退が2社っていう結果でした。
働きながらの転職活動だったので、時間のやりくりは大変でしたね。面接は基本的にオンラインだったので助かりましたけど、それでも業務時間中に抜けるのは気を使いました。「歯医者に行く」とか「役所に行く」とか、言い訳のレパートリーが増えていきました(笑)。

転職活動で特に苦労したポイントを教えてください
一番きつかったのは、ケース面接の対策ですね。コンサルの選考って、「売上を2倍にするにはどうすればいいか」みたいなお題を出されて、その場で考えて答えるっていう形式があるんですけど、これが本当に苦手で。
人事畑でずっとやってきたので、「論理的に構造化して話す」っていう訓練ができてなかったんですよ。最初に受けた会社のケース面接は見事に撃沈して、頭が真っ白になりました。「フェルミ推定(概算で数値を見積もる手法)って何?」ってレベルだったので、そこからYouTubeや書籍で必死に勉強しましたね。
あと、「なぜコンサルなのか」っていう志望動機を固めるのにも時間がかかりました。「専門性を高めたい」っていうのは本音なんですけど、それだけだと弱くて。「なぜ事業会社の人事じゃダメなの?」「なぜこの会社なの?」って深掘りされると、うまく答えられなくて。
面接で落ちるたびに自信をなくして、「やっぱり自分には無理なのかな」って何度も思いました。特に第一志望だった外資系コンサルに落ちたときは、しばらく立ち直れなかったですね。

面接対策として具体的に何をしましたか?
まずケース面接対策として、書籍を3冊くらい読んで、YouTubeの解説動画も片っ端から見ました。「東大生が書いたフェルミ推定ノート」とか、有名どころは一通りやりましたね。
志望動機については、エージェントさんに壁打ち相手になってもらいました。「なぜ?」を5回繰り返して深掘りしていくと、自分でも気づいてなかった本音が出てくるんですよ。私の場合、「多様な組織の課題に触れることで、人事としての引き出しを増やしたい」「将来的には、その経験を活かして事業会社に戻る選択肢も持ちたい」っていうのが軸だとわかって。これを言語化できてからは、面接での受け答えがブレなくなりました。
あと、地味だけど効果があったのは「面接の振り返りノート」ですね。面接が終わるたびに、聞かれた質問と自分の回答、うまくいった点・いかなかった点を書き出して。同じ失敗を繰り返さないように意識してました。

エージェント活用術 ―転職成功の鍵―
転職エージェントは何社使いましたか?
最終的には3社使ってました。大手の総合型が1社、コンサル特化型が2社ですね。最初は大手1社だけだったんですけど、コンサル業界に詳しい人に相談したかったので、途中から特化型も使い始めました。
結果的には、コンサル特化型のエージェントさん経由で今の会社に入ったんですけど、大手エージェントも「市場全体を知る」っていう意味では役に立ちました。人事系のポジションって、コンサル以外にも事業会社とか、HRテック企業とか、選択肢がいろいろあるので。視野を広げるっていう意味で、複数使って正解だったなと思います。
ただ、3社以上になると管理が大変になるので、そのくらいがちょうどいいかもしれないですね。

エージェントからはどのような支援を受けましたか?
一番ありがたかったのは、やっぱり「情報」ですね。各社の選考の傾向とか、面接官の特徴とか、HPには載ってない情報をたくさん教えてもらいました。「この会社はケース面接を重視するから、ここを対策しておいて」とか「この面接官は論理性より人柄を見るタイプ」とか。事前に心構えができると、だいぶ落ち着いて臨めました。
あと、コンサル特化型のエージェントさんは、模擬面接をしっかりやってくれて。ケース面接の練習も何回かやってもらって、「フレームワークに当てはめるだけじゃなくて、自分の仮説を持って話すのが大事」っていうフィードバックをもらったのは大きかったです。
職務経歴書の添削も、かなり細かく見てもらいました。最初に自分で書いたやつは「人事っぽすぎる」って言われて(笑)。「成果を定量的に書いて」と指摘されて何度も修正して、最終的には見違えるようになりました。
エージェントを使う上でのアドバイスはありますか?
まず、「相性が大事」っていうのは声を大にして言いたいですね。エージェントさんも人なので、合う・合わないが絶対あります。私の場合、最初に担当してくれた方がちょっとグイグイ系で、「早く決めましょう」っていうプレッシャーを感じちゃって。担当変更をお願いしたら、次の方がすごく合ってて、安心して相談できるようになりました。
あとは、「全部言うこと聞かなくていい」っていうのも大事かなと。エージェントさんは転職させてなんぼのビジネスなので、どうしてもポジショントークが入ることもあるんですよ。「この会社、すごくいいですよ!」って推されても、自分でちゃんと調べて判断するのが大事だと思います。
逆に、「遠慮しすぎない」のも大事ですね。わからないことは何でも聞いていいし、不安なことは正直に伝えていい。私は「ケース面接が不安です」って言ったら追加で対策してもらえたし、「この会社の雰囲気がちょっと…」って言ったら別の会社を紹介してもらえたし。遠慮してると、お互いにミスマッチが起きやすいので。
今の会社を選んだ理由 ―決め手は「人」だった―
最終的に今の会社を選んだ決め手は何でしたか?
決め手は、大きく3つありました。1つ目は「人事領域に特化できる」こと。シンクタンク系のコンサルって、戦略からオペレーションまで幅広くやる会社が多いんですけど、今の会社は組織人事に特化したチームがあって。人事の専門性を深掘りできる環境だなと思いました。
2つ目は「事業会社出身者が活躍してる」こと。面接で会った先輩社員の方が、私と似たようなバックグラウンド(事業会社の人事出身)で、「最初は大変だけど、実務経験があるからこそ刺さるアドバイスができるようになる」って言ってくれて。すごく勇気づけられたんですよね。
3つ目は、ぶっちゃけ「面接官の印象が良かった」こと。他の会社だと「試されてる」って感じが強かったんですけど、今の会社は「一緒に働くイメージを持とうとしてる」っていう雰囲気で。最終面接のパートナーの方が、「Uさんの経験は絶対活きるから、一緒にやろう」って言ってくれて。ベタですけど、そういう「人」の部分が決め手でしたね。
他の内定先との比較で悩んだポイントはありますか?
もう1社、外資系の人事コンサルからも内定をもらってて、けっこう悩みました。そっちのほうが年収は高かったし、ネームバリューもあったので。
でも、話を聞いていくと、外資系のほうは「アップorアウト」の文化がけっこう強くて。成果が出なかったら早期に退職勧奨があるっていう話で、正直ビビりました(笑)。もちろんそれで成長できる人もいると思うんですけど、私は最初のコンサル経験だから、もう少し丁寧に育ててもらえる環境のほうがいいなって。
あと、外資系は英語必須の案件が多くて、「英語力不足が足を引っ張るかも」っていう不安もありました。英語は日常会話レベルで、ビジネスでバリバリ使えるわけじゃないので。今の会社は日系クライアントがメインで、英語がマストじゃないのも安心材料でしたね。


年収などの条件面はどう変わりましたか?
年収は前職よりも格段にアップしました。ただ、コンサルは残業が多い傾向があるので、時給換算するとトントンか、むしろ下がってるかも…っていうのは正直あります(笑)。
でも、「年収だけで決めない」っていうのは意識してました。今回の転職の目的は「専門性を高めること」だったので、そこがブレなければいいかなと。実際、入社してからの成長スピードを考えると、長期的には絶対プラスだと思ってます。数年後に年収が上がる土台を作ってる感覚ですね。
あと、福利厚生は正直ダウンしました。前職は大手だったので、住宅手当とか退職金とか手厚かったんですけど、今の会社はそこまでじゃないです。このあたりは、転職前にちゃんと比較しておいたほうがいいですね。私は「まあ、許容範囲かな」って判断しましたけど。
入社してからのリアル ―良かったこと、苦労したこと―
入社してみて「良かった」と思うことは何ですか?
一番は、「視野がめちゃくちゃ広がった」ことですね。前職は1社の人事しか知らなかったけど、今は半年で5〜6社のクライアントを担当させてもらって。製造業、IT、金融、小売…業界が違うと組織の課題も全然違うんですよ。「こういう打ち手もあるんだ」「この会社のやり方、うちの別のクライアントにも使えそう」って、引き出しがどんどん増えていく感覚があります。
あと、「自分の経験が活きてる」って実感できるのも嬉しいですね。クライアントの人事担当者と話すとき、「私も事業会社にいたからわかるんですけど…」って言うと、明らかに心を開いてくれるんですよ。コンサルって「外から来て偉そうに言う人」って思われがちなんですけど、同じ立場を経験してるからこそ、寄り添った提案ができてるのかなって。
チームの雰囲気もいいですね。私が入社したチームは、中途入社が多くて、みんな似たような経験をしてきてるから、困ったときに相談しやすくて。「あ、そこ私も最初つまずいた〜」みたいな会話がよくあります(笑)。
逆に「苦労している」と感じることはありますか?
正直、最初の3ヶ月はめちゃくちゃ大変でした。「わからないことだらけ」っていうのがストレスで。前職では「聞かれる側」だったのに、こっちでは「聞く側」になるわけで。プライドを捨てて、ひたすら質問しまくる毎日でした。
あと、ドキュメンテーション(資料作成)のレベルが全然違くて苦労しました。事業会社って、社内向けの資料だからある程度雑でも通るんですけど、コンサルはクライアントにお金をもらって資料を作るわけで。フォントがずれてるとか、図の配置が微妙とか、そういう細かいところまでフィードバックされて。「ここまでやるの…?」って最初は思いましたね。今は「そりゃそうだ」って納得してますけど(笑)。
あと、タイムマネジメントが難しいです。複数のプロジェクトを同時に担当するので、「今週はA社の報告書、来週はB社のワークショップ準備」みたいに、頭を切り替えながら動かないといけなくて。前職は基本的に1つの仕事に集中できたから、このマルチタスクは今でも苦手ですね。
ワークライフバランスはどうですか?
ここは正直、覚悟してたより大変ですね(笑)。繁忙期は普通に22時、23時まで仕事してますし、土日もちょっと作業することがあります。前職は定時で帰れることも多かったので、ギャップは感じました。
ただ、「常に忙しい」わけじゃなくて、プロジェクトの波があるんですよ。報告前の1〜2週間はバタバタするけど、プロジェクトとプロジェクトの間は比較的落ち着いてたり。その「波」を読んで、休めるときにちゃんと休むっていうのが大事だなって学びました。
あと、リモートワークがベースなので、移動時間がないのは助かってます。前職は毎日オフィスに出社してたから、通勤時間がなくなった分は楽になったかも。家で集中して作業して、クライアント訪問のときだけ出かける、みたいな働き方です。
これから転職を考える人へ ―アドバイスとメッセージ―
もし転職前の自分にアドバイスするなら、何と言いますか?
「もっと早く動き出してよかったよ」って言いたいですね。私、モヤモヤし始めてから実際に動き出すまで1年以上かかってるんですよ。「まだ早い」「もうちょっと経験を積んでから」って先延ばしにしてたんですけど、今思えば、その時間がもったいなかったなって。
あと、「完璧に準備できてから」って思わなくていいってことも伝えたいですね。私、ケース面接とか全然できない状態で転職活動始めたけど、やりながら学んでいけたので。走りながら考える、くらいでちょうどいいのかなって。
逆に、「焦りすぎるな」とも言いたいです(笑)。矛盾してるようですけど、「転職すること」が目的になっちゃうと、ミスマッチが起きやすいと思うので。私の場合、「なぜ転職したいのか」「転職して何を実現したいのか」をちゃんと言語化できてから、選考がうまくいくようになった気がします。
人事からコンサルへの転職を考えている人に、具体的なアドバイスはありますか?
まず、「自分の経験を言語化しておく」ことですね。人事の仕事って、成果を数字で表しにくいじゃないですか。でも、コンサルの面接では「あなたは何をやって、どんな成果を出したの?」って絶対聞かれるので。「エンゲージメントスコアが○ポイント改善した」「離職率が○%下がった」みたいに、定量的に語れるようにしておくといいと思います。
あと、「ロジカルシンキングの基礎は勉強しておいて損はない」ですね。ケース面接対策もそうですけど、入社してからもロジカルに考えて、構造化して話す力は必須なので。本を読むだけじゃなくて、実際に練習する機会を作るのがおすすめです。
最後に、「事業会社の経験は武器になる」って自信を持ってほしいです。コンサル出身じゃないから不利かな…って思うかもしれないけど、実務を知ってるからこそできる提案があるんですよ。私も入社して半年で、「現場目線のアドバイスがいいね」ってクライアントに言ってもらえたことがあって。自分のバックグラウンドを「弱み」じゃなくて「強み」として捉えてほしいなって思います。


今後のキャリア展望を教えてください
正直、まだ模索中ですね(笑)。今はとにかく目の前のプロジェクトをしっかりやって、コンサルタントとしての基礎を固める時期だと思ってます。
中長期的には、「組織人事のプロ」として、何かしらの専門領域を持ちたいなと思ってます。たとえば「チェンジマネジメント(組織変革の推進)」とか「タレントマネジメント(人材管理)」とか。まだどの領域にするかは決まってないんですけど、いろんなプロジェクトを経験しながら見極めていきたいですね。
5年後、10年後のことを聞かれると難しいんですけど、選択肢は広く持っておきたいなと。このままコンサルでキャリアを積むかもしれないし、事業会社の人事に戻るかもしれない。起業っていう選択肢も、ゼロじゃないかもしれない。今の経験が、どこに行っても活きるような「ポータブルスキル」になればいいなって思ってます。
最後に、転職を迷っている方へメッセージをお願いします
迷ってるなら、まず「動いてみる」ことをおすすめします。転職エージェントに登録するだけでも、話を聞くだけでも、何かしら景色が変わると思うんですよね。私も、最初はエージェントに相談するだけのつもりだったのが、話を聞いてるうちに「やっぱり転職したい」って気持ちが固まっていったので。
あと、「失敗しても大丈夫」って思えると、だいぶ楽になりますよ。転職って、人生を賭けた一大決心みたいに思いがちですけど、合わなかったらまた転職すればいいし、戻りたくなったら戻る道もある。私も「ダメだったら、そのとき考えよう」くらいの気持ちで飛び込みました。
人事の仕事をしてきた経験って、絶対どこかで活きます。組織や人の課題って、どの会社にもあるから。だから、自分の経験に自信を持って、一歩踏み出してみてください。応援してます!


