【企業インタビュー】株式会社オプティム―AI・IoTで日本の産業変革を牽引

株式会社オプティムは「ネットを空気に変える」というミッションを掲げ、AIやIoT、Roboticsを活用して日本のさまざまな産業の変革を支援している企業です。現在は、15年連続で国内トップシェア※1を誇るモバイルデバイス管理(MDM)サービス「OPTiM Biz」を強固な収益基盤としながら、農業、医療、建設といったあらゆる業界に対して、現場に根ざした産業課題の解決に注力しています。今回は、オプティムの事業の特徴や今後の展望、働く環境などについてディレクターの松本智之様にお話を伺いました。
株式会社オプティム
社長室 室長
ビジネスDX本部 本部長
ディレクター
アクセンチュアにて約10年間にわたりコンサルティング業務に従事。製造・小売・消費財などの企業において事業戦略策定や組織戦略、オペレーション改革、M&A・PMI支援など多数の変革プロジェクトを手掛ける。その後、ベンチャー企業の創業メンバー・執行役員として日本企業のインバウンド・海外マーケティングを支援。2018年、株式会社オプティムに入社。社長室長として新規事業開発や業務提携を推進。合弁会社オプティム・バンクテクノロジーズ代表を経て、2024年11月よりビジネスDX本部 本部長を務める。
※掲載内容は2026年6月時点
イノベーションを通じて社会課題の解決に挑む会社として、オプティムに参画
松本様のご経歴を簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。
社会人のスタートは、新卒で入社したアクセンチュアでした。製造・流通業、消費財、製薬業界などを担当する部署で、お客様企業の経営戦略の立案や組織作り、M&Aや買収後の統合支援(PMI)といった案件を10年近く担当してきました。その中で大規模なプロジェクトを一通り経験し、自身の力で提案を勝ち取ることや、数百人規模のプロジェクトを動かすこともできるようになりました。
次のキャリアを考え始めた頃、2つの思いがありました。1つは、会社の看板ではなく一個人としてどこまで通用するのかを試したいという気持ち。もう1つは、ちょうど子どもが生まれ、その将来を考えたときに「日本に少しでも貢献できることはないか」という思いです。そうした折に、当時の上司が会社を立ち上げる運びとなり、私も創業メンバーとして加わりました。当時は訪日外国人が急増した時期であり、日本企業が海外(主に中国、東南アジア)へサービスを発信・展開する際のマーケティングの取り組みを支援する事業に携わっていました。
オプティムへの入社の決め手はどのような点にあったのですか。
入社の決め手は、オプティムの「社会課題の解決を起点としたイノベーションの連続性」と、「代表・菅谷の経営哲学」の2点です。
当時、前職のベンチャーで収益の安定化までは実現できましたが、上場企業のような大規模な事業拡大とのギャップに直面していた中、アクセンチュア時代の先輩を通じて代表の菅谷と出会いました。 お話しする中で最も印象的だったのは、日本の社会課題解決に向けたイノベーションの姿勢とともに、懇親会に参加した際に社員一人ひとりが仕事に対して高い熱量をもって実行している点でした。綺麗事ではなく、ビジネスとして社会を変革していく強い組織力に大きな魅力を感じました。
また、菅谷自身が持つ、「経営者としての圧倒的なビジョンとリーダーシップ」、そして高い視座とあたたかい人間性が融合した経営哲学にも強く共鳴しました。「このトップとともに、この組織で事業成長の一翼を担いたい」と思えたことが、最終的な決定打となりました。

オプティムは、AIやIoTの力で日本のあらゆる産業の変革を目指す会社
オプティムの事業概要について教えていただけますか。
オプティムは、AIやIoTを活用して日本のあらゆる産業の未来を創造する会社です。「ネットを空気に変える」というビジョンを掲げ、テクノロジーの力で日本のあらゆる産業を根底から変革する「AX(AI Transformation)の中核を担う企業」を目指しています。
私たちのビジネスは、大きく2つの軸で構成されています。1つは、長年当社の収益基盤となっているMDMを中心とした「情シスAX」です。この分野では15年連続で国内トップシェアを獲得しており、現在はこれをさらに進化させているところです。そしてもう1つが、今後のグロースエンジンとして農業・医療・建設といった現場に根差した課題を解決する「インダストリーAX」です。既存の安定した収益基盤を強固に伸ばしながら、産業領域を成長の原動力とする、ハイブリッドな事業構造が現在の当社の特徴です。
オプティムが掲げる「AX(AI Transformation)」について詳しく教えてください。
DXとAXの違いを一言で表現すると、「人を中心にデジタル化するのがDX、AIを前提に業務そのものを作り変えるのがAX」です。DXは、人を中心として紙や電話、手作業で行われていたアナログな業務プロセスをデジタルに置き換えていく取り組みであり、データの蓄積や業務の効率化を実現するものです。一方でAXは、人が中心ではなくAIが判断し、動かすことを前提に、業務プロセスそのものを根本から再構築・変革する考え方になります。
分かりやすい例が、アグリテック領域の「ドローン農薬散布AXサービス」です。「ドローン農薬散布AXサービス」は、米や大豆、麦などの大型生産者様・防除組合様・JA様向けに、農薬散布(防除)にかかる一連の作業負担を大幅に削減するサービスです。 事前の注文とりまとめや地図作成から、ドローンによるAI適期散布、そして事後の金額集計に至るまで、防除作業全体をデジタル化(AX)し、作業の効率化と防除効果の向上を同時に実現します。
農薬散布業者のスケジュール調整も作業負荷の高い業務になりますが、「ドローン農薬散布AXサービス」は散布日に合わせて、オプティム独自の技能講習や厳しい審査をクリアしたパイロットがUberのように現場にアサインされる仕組みも提供しております。
また、近年注力している医療分野では「OPTiM AI ホスピタル」というサービスを展開しています。生成AIが電子カルテと連携して、医師や看護師の書類作成にかかる時間を削減する取り組みです。
このように、さまざまな現場でAXを実践しているのがオプティムの大きな特徴です。
御社では、どのようなテーマでのご支援が多いですか。
やはり最も多いのは、社内で生成AIなどの最先端技術をどう実際の業務プロセスに落とし込むかという、AX化のお問い合わせを数多くいただきます。
次に増えているのが、お客様の先にいる利用者との「コミュニケーションの手間」を削減したいというご相談です。少子高齢化による人材不足の中、限られた人数で、それでも対応品質は落とさずに顧客対応を回していきたいと多くの企業様が苦慮されており、当社の「OPTiM Support & Growth Portal」をご活用いただくケースが増えています。これはWebポータルを構築して、社外からの問い合わせや受付・申請業務を一元的に集約し、AIを活用しながらテックタッチで効率的に対応できる仕組みです。対応スピードと品質を両立させることで、顧客満足度の向上にもつながります。

オプティムの強みはどのような点でしょうか。
オプティムの一番の強みは、自分たちでゼロから生み出した技術やサービスを直接お客様に届けられることです。
良いか悪いかの話ではないですが、ITコンサルティング会社の多くは、他社が開発したシステムやパッケージを導入・展開する形でビジネスを行います。これに対して私たちは、自社で開発したサービスを通じて、常に自分たちのイノベーションをお客様に提供しています。国産企業として、自分たちが生み出したサービスをダイレクトに届けられる点は、競合との大きな違いであり、仕事のやりがいでもあります。
もう1つの強みは、セキュリティ技術の高さです。私たちは長年、MDMを手がけてきたため、セキュリティ領域において非常に強固な基盤を持っています。近年はサイバー攻撃の脅威が世界的に高まっており、情報資産を守る技術の重要性が一層高まっています。こうした社会的にも重要性が高まるテーマに、自社の技術力で直接関わりながら事業を推進できることは、大きな強みだと言えます。
オプティムとしての中長期的なビジョンがあれば教えてください。
AIを活用してあらゆる産業の変革(AX)を実現し続けていくことです。これが私たちの根幹にある思いです。
具体的には農業、医療、建設などさまざまな分野で手応えのあるユースケースを着実に拡大させ、産業そのものを変革していくこと。そして、創業以来の強みであるMDMを軸に、情シスのあらゆる業務を自動化・効率化し、日本全体のセキュリティを強化するビジネスを伸ばしていくことです。
経営の根底には「世界の人々に大きく良い影響を与えるような、普遍的なサービスや技術を届けたい」という強い思いがあります。AXという言葉に表れているように、これからは人が中心というよりも「AIが動くこと」が前提となり、人の役割は判断や意思決定へシフトしていくと感じています。そうした変化の最前線で、日本を代表する企業の一つとなることを目指して、常に新しい価値を模索し続けていきたいと考えています。
世界初・日本初の技術を活かし、お客様の課題解決に挑める環境
オプティムだからこそできる経験や仕事の魅力はどのような点でしょうか。
1つ目は、社会課題に対して「当事者」として深く向き合い、自分の手で解決策を実装できることです。ニュースでは人手不足や業界特有の根深い課題がよく取り上げられますが、多くの会社はそれらを外部から客観的に眺める立場にとどまることが多いように感じます。しかしオプティムは、農業、医療、建設といった現場に自ら入り込み、リアルな課題を肌で感じたうえでサービスを開発・提供しています。こうした現場の実感を伴う機会の多さは、他社にはなかなかない魅力です。
2つ目は、世界初・日本初のイノベーションを生み出していることです。オプティムは特許取得にも積極的で、代表の菅谷は情報通信分野の特許資産個人ランキングで第1位※2となり、特許庁からも表彰を受けています。お客様の課題や世の中の課題に対して、自らイノベーションを創出していく技術力と構想力はオプティムの大きな強みです。
3つ目は、圧倒的なスピード感です。裁量とスピードを持って新しいことに挑戦したい方にとって、成長の機会を豊富に得られる環境だと思います。
働く環境や社内の雰囲気に特徴はありますか。
経営理念にも「互いを思いやり、人間力を高め合う」という考えがあり、実際に素直で思いやりがあり誠実な社員が多いと感じています。多様な事業を展開しているため多彩なバックグラウンドの人材が集まっていますが、個人プレーというよりは、チームや会社全体で施策を推進していく文化が根付いています。
また「身の丈に合わない大きな志を持つ」という理念がある通り、ベンチャー気質も強く残っています。代表の菅谷は挑戦的な課題に対してよく「壁を喜べ」という言葉を使います。新しいことに挑むベンチャーの熱量と、東証プライム上場企業としての安定感やリソース、その両方を兼ね備えた会社です。働き方の面でも、集中して取り組む時としっかり休む時のメリハリのある働き方ができています。
入社される方はどのようなバックグラウンドの方が多いのでしょうか。
経歴は本当に多様で、一概に「この出身者が多い」とは言い切れないのが正直なところです。多様な知見が交わるからこそ、さまざまな業界のAXに挑戦できているのだと思います。
コンサルティングファーム出身者も多数活躍していますし、大手企業出身の方、あるいはスタートアップで泥臭く立ち上げを経験してきた方もいます。多種多様な文化が混ざり合いながらも、組織としての一体感があるのがオプティムの良さです。
職種の割合でお伝えすると、エンジニアが約7割を占める開発者中心の組織です。ビジネスサイドではコンサルティングや大手通信会社出身者がおり、さらに最近は特定産業のAXに注力しているため、応用生物学や環境農学などの専門知識を持った方も参画し始めています。事業領域の拡大に合わせて、極めて多様で専門性の高い人材が集まってきている手応えがあります。
御社で活躍している方にはどのような特徴がありますか。
活躍している方に共通するのは、素直で前向き、そして責任感が強いというマインドセットです。社内外ともに変化が激しい環境ですので、変化をポジティブに楽しみ、物事を自分事として捉えて自発的に動ける主体性のある方が成果を出しています。
もう少し踏み込んでお伝えすると、活躍している方は「曖昧許容性(曖昧さを受け入れ、前進させる力)」が非常に高いと感じます。私たちは前例のない新しい産業のあり方に挑んでいるため、答えのない未知の課題に直面することが多々あります。そうした状況にストレスを感じるのではなく、むしろゴールに向かってプロセスを楽しめる方が向いています。
その根底には、強い知的好奇心と困難に立ち向かうマインドがあるように思います。社会をより良くしたいという志を持ちながら、不確実な状況も前向きに突破していける。そうした方が、入社後早い段階から組織を牽引している印象です。

当事者意識を持って、リアルな産業課題に向き合える方が活躍できる会社
中途採用で入社される方にはどのような役割を期待されていますか。
中途入社の方には、これまで培ってきたご自身の専門性や強みを土台に、私たちが持つAIやIoTといった最先端技術を掛け合わせ、ビジネスの可能性を大きく広げていっていただきたいと考えています。ご自身の強みにテクノロジーを組み合わせることで、新しい価値を創出していく意欲のある方に、ぜひ参画していただきたいです。
ただし、私たちが向き合っている「現場のリアル」は非常に泥臭いものです。IT企業というと華やかなイメージを持たれるかもしれませんが、私たちは産業に深く根ざした変革を目指しているため、実際に農家の方のもとへ足を運んだり、医療現場で医師や看護師の方と直接議論したりすることが数多くあります。そうした現場のリアルな課題に誠実に向き合い、当事者として一緒に汗を流せる方をお待ちしています。
ビジネスサイドのメンバーとエンジニアの関わり方には、どのような特徴がありますか。
最大の特徴は、営業・企画・エンジニアの距離が非常に近く、サービス開発においてほぼ一体となって動いていることです。
その背景にはAIの進化があります。近年はローコードツールや生成AIが普及したことで、エンジニアが顧客の要望を即座に形にしやすくなっただけでなく、ビジネスサイドの人間も専門的なプログラミングなしにアイデアのプロトタイプを作れる時代になりました。その結果、両者の垣根が下がり、より密な連携が可能になっています。
実際の業務でも、エンジニアがお客様のもとへ同行することは日常茶飯事ですし、ビジネス側から上がった要望を一晩でモックアップにして検証に回すようなスピード感もあります。逆にエンジニアが作ったプロトタイプをビジネス側が事業化に向けて検討するなど、双方向にアイデアが行き交っています。部署の縦割りではなく「サービスを生み出す」という目的のもと、職種を超えて一体化しているのがオプティムの働き方です。
最後に、御社へ入社を希望する方々に対して、メッセージをお願いいたします。
私たちが大切にしているビジョンに共感し、共に熱量を持って取り組んでいただける方と働きたいと思っています。
オプティムは「世界の人々に大きく良い影響を与える、普遍的な技術やサービスを届ける」ことを大切にしている会社です。その根底にあるのは徹底したユーザーファーストの考え方です。私たちが取り組んでいるのは、ユーザーの不便さや情報の非対称性などによる理不尽な現状が通用している業界・分野に対してAIやIoTをフル活用することで、ユーザーの利便性を向上させる。こうした取り組みを、あらゆる産業分野で実践しています。
そして何より、自ら「当事者」となって課題解決に挑めるフィールドがここには無数にあります。経営理念にある「身の丈に合わない大きな志を持つ」という言葉の通り、大きな目標に向かってご自身の熱量を注げる方、その挑戦を楽しめる方からのご応募を心よりお待ちしております。
※1 出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所
「クラウドサービス市場の現状と展望 2013年度版」IT資産管理(MDM含む)市場「合計売上高」2011年度~2012年度実績(2013年発刊)、
「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望 2014年度版」MDM市場動向「MDM出荷ID数(SaaS・ASP含む)」2013年度実績(2014年発刊)、
「コラボレーション/コンテンツ・モバイル管理パッケージソフトの市場展望」MDM市場動向「MDM出荷ID数(SaaS・ASP含む)」2014年度〜2017年度実績(2015~2018年発刊)、
「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望」MDM市場「MDM出荷ID数(SaaS・ASP含む)」2018年度~2024年度実績および2025年度予測(2019年〜2025年発刊)より。
※2 出典元:株式会社パテント・リザルト集計の発明者ランキングデータ
1993年~2020年12月3日までに日本国特許庁で公開された公報のうち、【情報通信分野】に関連する特許が対象。
