【企業インタビュー】プテロン・コンサルティング─「職種プテロン」を社会に浸透させ、主体性あるコンサルタントを生み出す

  • URLをコピーしました!

株式会社プテロン・コンサルティングは、ITコンサルティングを主軸に、業務コンサルティングや戦略コンサルティングを手がけるコンサルティング会社です。特定の業界に特化せず、上流のIT戦略から実行まで、伴走型で最後までやりきることを特徴としています。

「マインドとスキルが共存し、ゴールに向かって主体性を有するコンサルタント」を「職種プテロン」と定義し、その社会への浸透をビジョンに掲げる同社は、創業から3年半で300名近い規模へと成長しています。今回は、創業の背景からミッション・ビジョン・バリューに込めた思い、カルチャー、今後の展望、求める人物像について、代表取締役社長の山田様にお話を伺いました。

プロフィール
山田 啓之(やまだ ひろゆき)様

株式会社プテロン・コンサルティング
代表取締役社長

野村総合研究所に20年間在籍。SE・SIからITコンサルタントに転身し、ほぼ全てのインダストリーにわたる約15社のクライアントを担当。設計・開発からPM・PMO、IT戦略の策定、新規ビジネスの立ち上げまで幅広いフェーズを経験。コーチング資格の取得を経て株式会社プテロン・コンサルティングを創業し、現在に至る。
※掲載内容は2026年10月時点

目次

クライアントの思いを形にする喜びを組織で実現する─NRIから創業に至るまで

まず山田様のご経歴をお伺いできますか。

前職は野村総合研究所(NRI)の1社のみで、ちょうど丸20年間在籍していました。もともとはSE・SIを担当していましたが、途中でITコンサルに転身し、主にITコンサルタントとして従事してきました。NRIはインダストリーごとに本部が分かれているため、1つのクライアントに長く携わる方が多いのですが、私はかなり珍しいタイプで、ほぼ全てのインダストリーのクライアント、合計15社ほどを担当してきました。

フェーズの面でも幅広く経験しています。若手の頃は設計・開発・テストといったものづくりをしっかり行い、そこから徐々に上流へ移って、PMやPMO、IT戦略の策定、さらにはクライアントと一緒に企画段階からビジネスを立ち上げるといったことにも携わりました。いろいろなインダストリーで、いろいろなフェーズを経験してきたことが、私の経歴の特徴です。

御社を創業されたきっかけをお伺いできますか。

創業の背景には、大きく2つの思いがあります。1つは、クライアントにもっと深く寄り添いたい。ITだけではなく組織や意識まで変えていくコンサルティングを、個人ではなくみんなで実現していきたいという思いです。もう1つは、全員が自分のゴールを持ち、生き生きと未来に向かって働ける組織を作りたいという思いです。

1つ目の思いは、NRI時代の経験から来ています。私はクライアントに寄り添うことがとにかく好きで、スコープは一定決まっているのですが、そこからかなり染み出しながら動いていました。15社ほどのクライアントの中には、特に熱い思いを持った方がいらっしゃいます。そういう方の思いに企画段階から入り込み、まだ思いしかない状態のものを一緒に形にしていきます。そのためにIT部門だけでなくビジネス部門にも入り込んで合意を取り、開発ベンダーとも向き合いながら実際にものを作ります。作った後も、サービスがうまくいくようにITだけでなくビジネス面でもフォローします。こうした一連の流れでクライアントの夢と思いを形にし、成功まで導くことが何よりも楽しかったんです。

ただ、自分ではやりきった気になっていたものの、本当はもっと深く寄り添えますし、クライアントの組織や意識まで変えていくためにできることがいっぱいあることに気づきました。それを一人ではなく、組織としてスケールしながら実現できたら、これほど素晴らしいことはないと思いました。

2つ目の思いは、コーチングの資格を取ったきっかけと重なります。IT業界は大変な案件も多く、潰れてしまう人も多いです。そこにもっと本質的なアプローチができないかと考え、コーチングを学ぶことにしました。この仕事で潰れてしまうのは本当にもったいないことです。本来、仕事は身銭を切ってでもやりたいことのはずです。全員が「こういうことをやりたい」というゴールを決め、生き生きと未来に向かって進んでいける組織ができたら最高だと思いました。

起業を決断するまでの経緯をお話しすると、40歳を過ぎた頃から「自分はこういう役職で、こんなことをしていくんだろうな」という先が見えてきました。一般的にはかなり良い未来でしたし、評価もされていました。ただ、一度きりの人生でこのままの道でいいのかというモヤモヤが、日に日に強くなっていきました。

そんな時期に受けたのが、先ほどのコーチングです。知人の紹介で通った先が非常にスパルタで、半年間、自分にも人にも徹底的に向き合います。きつくて途中で辞める人が多く、最終的に資格を取れるのは2〜3割ほどですが、なんとか取得できました。そこで自分と徹底的に向き合った結果、「本当に自分は何をやりたいのか」がクリアになりました。

20年近くITコンサルをやってきて当時は飽きも感じていたのですが、改めて考えると、クライアントの本当の思いや夢に寄り添って最後までやりきることが一番楽しかったんです。当時は全く別業種での起業も考えていましたが、やはりコンサルがいいというところに戻ってきて、この2つの思いを実現するために起業しました。

「職種プテロン」の社会浸透をゴールに─主体性を生み出すのは「恋い焦がれるゴール」

御社の事業内容を簡単にご共有いただけますか。

ITコンサルを主軸に、業務コンサル、戦略コンサルを手がけるコンサルティング会社です。特定のインダストリーに特化せず、課題があればどの業界のクライアントにも入り込み、伴走型で一緒に取り組んでいます。

特徴は「寄り添いきる」ことです。ITコンサルには上流だけやって終わり、というスタイルもありますが、うちは上流のIT戦略だけでなく、伴走型で最後までやりきることを大事にしています。

御社のミッション・ビジョン・バリューについて、まずビジョンから教えていただけますか。

ビジョンは「職種プテロンを社会に浸透させ、すべての人と企業に羽ばたく力を」です。「職種プテロン」という私たちが定義したコンサルタント像が非常に大事だからこそ、これを社会に浸透させていきたい、というのがプテロンとしてのゴールです。

前提として、私たちはミッション・ビジョン・バリューを思いを持って作り、会社としてこういう方向に行くというゴールを明確に提示しています。うちに来てくれる候補者の方にも、個人として「こういうことをやりたい」「こういうことを成し遂げたい」というゴールが何かしらあるはずです。会社のゴールと個人のゴールに重なりがあることを、私たちはすごく大事にしています。

「職種プテロン」とは具体的にどのようなものですか。

「マインドとスキルが共存し、ゴールに向かって主体性を有するコンサルタントであり続ける」というのが、職種プテロンの定義です。ポイントは「主体性」です。

一般的に自主性と主体性は混同されがちですが、うちは明確に分けています。自主性は、言われたことをちゃんとやることです。これももちろん大事で、クライアントからも一定の評価をされます。今はITコンサルへの引き合いも多いので、言われたことをしっかりやるだけでも評価されますし、単価も高いのでフィーもいただけます。ただ、それは本来、ITを知っている先方の社員でもできることです。

だからこそ、うちが目指すのは主体性です。主体性とは、言われたこと以上のことを自ら提案していくことです。クライアント自身も本質的な課題がどこにあるかわかっていないことが多いので、泥臭く中まで入ってそれを見つけます。そこから視座を上げて「ここがゴールですよね」と提案し、周りを巻き込んで動いていきます。ここまでやるのがうちの考える主体性です。創業から3年半、いろいろなクライアントに向き合ってきましたが、最終的に圧倒的に評価され、結果を出せるのは主体性を持ったコンサルタントです。

主体性を全員が持つために、どのようなことをされていますか。

一人ひとりが「恋い焦がれるゴール」を描くこと、そしてそれを認知科学をベースに再現性を持って実践することです。

実は、主体性を全員が持っている会社は存在しません。人は生存本能が一番強く、それは「変わりたくない」という本能です。主体的に動くとは、ゴールに向けて自分自身を変え続けることなので、どこかで「言われた通りにやる方が楽だ」と自主性の側に戻ってしまいます。これが原理原則です。

だからこそ、「未来、絶対にこういうことをやりたい」というゴールを決めることが大事になります。絶対にこうなりたいというゴールを描いているから、そこに向かって主体的に進めます。これが主体性を生むメカニズムです。

主体性を持って取り組むためのゴール設定を重視しているのですね。

はい、これは私が受けたコーチング理論の1つでもあり、自分自身でその効果を体感しています。5年前にコーチングに通い、社会にインパクトを出せるほどにスケールし、クライアントのことも社員のことも本気で想える会社を作る、というゴールを立てました。当時はただのサラリーマンでしたが、そのゴールを描いたことで、付き合う人も時間の使い方も変わり、主体性が大きく変わりました。5年経った今、300人近い会社の社長をやっているのは、それだけゴールに力があるということです。

これを全員が再現性を持って実践できるように、人の原理原則を定義した認知科学をベースにした仕組みを作っています。入社時の2週間の研修ではスキルだけでなくマインド面の研修を行い、自分を受け入れた上でありたい姿をゴールとして描き、主体性を持つことに取り組みます。プロジェクトに入った後も、まだPoCとして全プロジェクトではありませんが、みんなでプロジェクトのゴールを描いて視座を上げながら目指すことで、成果が圧倒的に変わります。

普通なら「自分の単価を上げたい」という視座になりがちですが、「クライアントの売上すらも上げていく」という視座に変わります。そのためにもっとビジネスモデルを理解しよう、上層部との関係を作るために今の案件でもっと成果を出して信頼を築こう、と視座と動きが変わります。これが主体性を持った価値あるコンサルサービスにつながります。さらに今後は、クライアントと共にゴール設定を行い、クライアントにも主体性を持ってもらうところまでやっていきたいと考えています。

人の「変わりたくない」というマインドをしっかり変えていきます。普通、As is(現状)、To be(目指す姿)を描くとTo beは低くなりがちですが、意識を変えてTo beすら高くします。ITを入れても使われなければ意味がないので、使う人の意識も変えて最大限使われるようにします。これがうちの付加価値です。その上でスキルも重要です。高いゴールを描けば今のスキルとのギャップが出るので、スキルもしっかり獲得し、戦略・戦術・実行を高いレベルでやっていきます。これらをもってクライアント、そして仲間と共に高いゴールを達成することが職種プテロンの最終形です。

そして、職種プテロンを社会に浸透させるために、第一歩として上場を目指しています。普通にやっていても浸透はできません。最短のスピードでしっかりスケールし、インパクトのある上場をすることで、職種プテロンに意味があることを世の中に示します。「なぜスケールするのか」と聞かれることがありますが、理由はここにあります。創業前に事業計画を作り、定量的なゴールを描いて逆算で動いているのがうちの動き方です。創業時点では「職種プテロン」という名前はありませんでしたが、創業の思いに名前をつけて言語化したのがこのビジョンです。

御社のミッションについても詳しく教えていただけますか。

ミッションは「ビジネスとITを融合する触媒として、企業に本質的な変革と成長をもたらす」です。一言で言えば「ITコンサルの本懐をちゃんとやろう」ということです。

いきなり社会やクライアントを変えることはできないので、今我々が何をすべきかをミッションとインナーミッションに定義しています。一般的には、スコープを細かく切ってリスクを取らず、その中で売上を積み重ねる動きが多いのですが、うちはクライアントのビジネスとITの中まで泥臭く入り、本質的な課題を見つけ、クライアントの信頼を得て、その信頼が売上につながります。そういう世界観を作ろうという考え方です。

そのためには圧倒的なスキルが必要なので、しっかり上げていきます。一方でマインド面は、先ほどの通り人は一人ではなかなか変われません。アップ・オア・アウトではなく、チームみんな、組織みんなで変わっていく状態を作ることが大事です。だから「ファミリー感にあふれ、大人の青春を謳歌する」というインナーミッションをあえて設けています。スキルとマインドの両面でゴールに近づいていきます。クライアントに寄り添うことと、仲間がゴールを描いて生き生きと働くこと、創業の2つの思いがそのまま含まれています。

御社のバリューについても詳しく教えていただけますか。

バリューは価値観・行動指針であり、土台になるものです。コアバリューは「本気で人を想う」で、一番大事にしている価値観です。バリューは全部で5つあり、その下に19のプロミスがあります。

「本気で人を想う」は最初から定義していたものではなく、3期目の途中で定義し直したものです。会社やプロジェクトでは大変なことや迷うことがいっぱいありました。その中で「我々は何をよりどころにやってきたのか」「これからも絶対になくしたくないものは何か」と考えたとき、自然に出てきた言葉です。これからも迷うことはあると思いますが、本気でクライアントのことを想えているか、本気で仲間のことを想えているかを羅針盤にしています。

年間100回超のイベントとPMP17名全員合格─ファミリー感と大人の青春が共存するカルチャー

御社のカルチャーや働き方にはどのような特徴がありますか。

インナーミッションの「ファミリー感にあふれ、大人の青春を謳歌する」が、そのままカルチャーになっています。

まずベースは「ファミリー感」、つまり一体感をちゃんと作ることで、これは会社として強い部分です。例えばイベントは年間100回以上開かれていて、これだけの回数をやっている会社はほかにないと思います。イベントだけでなく、お互いをちゃんと知ろうという一体感がベースにあります。

一方で「大人の青春」があるので、馴れ合いの環境を作りたいわけではありません。我々はプロなので、みんなで同じ方向を目指して切磋琢磨していきます。今はまさに職種プテロンを改めて言語化し、全員がゴールを定め、会社のゴールと重ね合わせて進んでいくことを全社で掲げています。まだ途中で全員にゴールがあるわけではありませんが、これがうちのカルチャーになっていくことが大事なポイントだと思っています。

具体例として、人材開発も盛んで、PMP資格の取得に力を入れています。PMPは通常1年ほどかけて取る難しい資格ですが、うちは100日間での取得を目指します。3人でチームを組み、講師が1人ついてチーム制で学習します。合格率はそれほど高くない資格ですが、最近では17人が受験して全員合格しましたし、累計では60人以上が合格しています。案件で忙しい中切磋琢磨し、全員で同じ目標を目指します。まさに大人の青春で、高め合っている例です。

他社と異なる点はどのような点にあると思いますか。

「人の軸」と「AIの軸」の2つで差別化し、市場で意味のあるコンサルを作っていく、というのがうちの方向性です。コンサル市場は群雄割拠で、方向性をどう作るかがとても大事です。

人の軸では、もともとコンサルはアップ・オア・アウトの文化が強かったのですが、人手不足もあり「人が大事」というスタンスが増えています。ただその多くは、モチベーションが下がっている人に「今、大丈夫ですか」と、今に寄り添うスタンスです。これ自体は悪くないのですが、今に寄り添いすぎると、人は変わりたくない生き物なので、現状維持が強まり成長しづらくなります。うちは「人の未来のゴールに寄り添う」です。「あなたは今よりもっと可能性があるから、そっちに行かないともったいない」と未来に寄り添うことで、高い成長率を実現します。同じ「人」でも方向性が違います。

AIの軸では、AIはコンサルと切り離せない状態になり、コンサル業務のコモディティ化は進んでいきます。AIとの協働やFDE(フォワード・デプロイド・エンジニア)で差別化する会社も増えていますが、この領域はレッドオーシャンであり、勝ちきるのは容易ではありません。AIの活用は技術顧問をつけて社内活用を進めていますし、AI関連の案件も多く対応しています。ただし、うちにとって大事なのは企業変革であり、AIはその手段です。変革の障壁は「変わりたくない」という本能から来る変化への不安や組織間の軋轢が大きいので、人と組織を変えることで最大限の価値を引き出します。これがうちの方向性です。

御社の中長期的な展望を教えてください。

職種プテロンをいかに社会に浸透させられているかが、5年後・10年後の全てです。我々はこのビジョンを達成するために存在している会社だからです。

チェックポイントは、数年後にしっかり上場し、職種プテロンを世の中に打ち出していることです。浸透させるには数も大事なので、上場後もスケールを続けます。何千人になれば浸透したと言えるかはまだわかりませんが、5年・10年ではそのための土台が数としてできている状態を目指します。

質の面も同じく重要です。勝手に職種プテロンと言っていても意味がないので、その内容をもっとクリアにし、社員にとってもクライアントにとっても本当に意味のある状態にしていきます。数と質の2つが、5年・10年の展望です。

「変わりたい」という思いを受け止める─求める人物像と候補者へのメッセージ

中途採用ではどういった方にご入社いただきたいですか。

マインド面で「もっと自分は変わっていきたい」と思える方、そして「本気で人を想う」ことができる方です。スキル面は、正直うちだからという特別なものはありません。ITコンサルとしてのベーススキル、プロジェクトマネジメント力、上流の経験などを職位に応じて見ていきます。

一方、マインド面はうちオリジナルのものが多くあります。うちは主体性を持ってやっていく会社で、それは自分自身が変わり続けることです。今の自分に満足するのではなく、「未来はもっとやれる」「もっと変わりたい」と思える方は相性が良いです。若手であれば、それは成長意欲として現れます。

もう1つは「本気で人を想う」というコアバリューです。コンサルタントはドライに動くことも多いですが、仲間をちゃんと思い、クライアントのことをもっと思う方に来てほしいと考えています。そういう思いが強い方には、ぜひ一緒に働いてほしいです。

最後に、候補者の皆様にメッセージをお願いできますか。

転職は人生が変わる大きな決断なので、良い意味で思いっきり悩んでほしいと思います。仕事は人生の中で大きな比重を占めています。もちろん趣味や家族などいろいろなものがあり、それは全部大切にしたいのですが、その中でも仕事の割合は大きいです。だから転職は仕事を変えることであり、人生が変わる大きな決断だと思っています。

その中で改めて「自分は何をしていきたいのか」を考えてほしいです。条件面も大事ですが、それだけではなく「もっとこうありたい」という思いです。今の自分から連続的でなくても構いません。「今はこうだけれど、未来はもっとこうなりたい」「転職を活用してこういう自分になりたい」という思いを思いっきり出していただけると、本当に意味のある転職になると思います。

うちは「変わりたい」という思いをしっかり受け止めますし、一人ではなく一緒に変わっていける環境です。「変わりたいんだ」という思いを、ぜひ弊社にぶつけてください。

  • URLをコピーしました!
目次