【企業インタビュー】株式会社JDSC—AI・データサイエンスの力で産業変革を実現

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株式会社JDSCは「UPGRADE JAPAN」をミッションに掲げる東大発のAI企業です。

現在はダイキン工業、中部電力、ダイフクといった各業界のリーディングカンパニーとの戦略的パートナーシップに加え、2025年10月にはソフトバンクとの業務提携を発表しました。各業界の抱える社会課題の解決に向け、DX・AIエージェントを通じた産業変革(AX)に加え、最近はPhysical AIの実装にも取り組んでいます。

今回はJDSCの特徴や今後の展望、カルチャーなどについて、代表取締役COOの佐藤飛鳥様にお話を伺いました。

佐藤飛鳥様 プロフィール

株式会社JDSC 代表取締役COO

早稲田大学大学院修了後、アクセンチュア株式会社に新卒入社。その後、起業を経てアクセンチュアに再入社(戦略コンサルティング本部・SCM本部に所属)。JDSCには、2020年に入社し、大企業との協業推進や、組織強化に従事。2022年に執行役員、2024年に常務執行役員COO、2025年より代表取締役COO(現職)に就任。キャリアを通じて、主に製造業・物流業を中心とした幅広い業界の変革を推進。

※掲載内容は2026年4月時点

目次

多様な専門人材がワンチームで社会課題・業界課題に対峙できる環境

まずは佐藤様のこれまでのご経歴を簡単に教えていただけますでしょうか。

早稲田大学大学院を修了した後、新卒でアクセンチュアの戦略コンサルティング本部に入りました。その後、一度アクセンチュアを退職して、当時の同期と起業を経験しています。2年ほどこの会社を経営した後に、アクセンチュアへの再入社を経て、JDSCには2020年1月に入社しました。

アクセンチュアでは戦略コンサルタントとして大企業の戦略を描く仕事を多く経験させていただく中で、次第にそうした戦略を実現し、実際に価値を生み出す部分までコミットしていきたいという想いが強くなっていきました。

特にデータやAIが世の中を変革する手法の中心になっていく中で、描いた戦略の実現に向けて共同で推進していける環境を求めて、JDSCに転職しました。

JDSCには佐藤様と同じく他のコンサルティング会社からの転職する方も多いと思いますが、JDSCが他のコンサルティングファームと異なる点はどこにあると思われますか?

他社からJDSCに転職してきたメンバーが良く口にする点が、「やりがいの高さ」と「成長環境」です。

大手コンサル各社の会社規模がますます大きくなっていく中で、一定のチャージャビリティ(勤務時間のうちクライアントワークに従事した時間の割合)を容易に担保することが重視され、推進するテーマが曖昧なプロジェクトも増えてきていると思います。

一方で、JDSCで扱っているプロジェクトは、業界課題や、これを解決できないと日本として困るといったレベルの社会課題に対峙していくテーマが多く存在しており、ここにやりがいと成長を見出だしていただけているのだと思います。

また、AIやデータサイエンスといった新たな技術に常にキャッチアップしていきたいという想いや、こうした技術を活用して業界課題に本気で取り組んでいきたいといった、熱い想いを持ったメンバーは多い会社だと思いますね。

社会課題に本気で対峙していける環境は魅力的ですね。そうしたプロジェクトを推進するにあたり、働き方の観点でJDSCに特徴があれば教えてください。

三位一体と呼んでいるのですが、データサイエンティスト、コンサルタント、エンジニアの三者が、一つのチームで連携しながらプロジェクトを推進していく点に特徴があります。

一般的なコンサルティング会社では、この三者は組織が分かれており、チームを分けて推進する体制が多いと思います。一方で、JDSCではこの三者が密に連携することで、戦略を描きながら分析したり、PoCの結果を踏まえて戦略を再検討したり、各領域を行き来することができる体制を構築し、より円滑にプロジェクトを推進することができていると考えています。

また、「Joint R&D」と呼ばれるプロジェクト推進スタイルも特徴的です。これは、業界大手企業と共同で、業界の新しいスタンダードとなるようなソリューションや事業を開発し、業界課題の解決をともに目指していく取り組みです。

共同で検討を推進する体制を作ることによって、単なる外部アドバイザーではなく同じ船に乗って課題に取り組むことができますし、顧客企業の持つ重要な資産にもアクセスしながら新たな価値を作っていくことができます。

AIやデータサイエンスを強みに自らソリューションを展開する事業立ち上げ会社へ

2025年10月にソフトバンクとの資本業務提携を発表されましたが、この狙いを教えてください。

ソフトバンクとの資本業務提携を通じて、AIエージェントをはじめとしたテクノロジーの社会実装をさらに加速させていきたいという狙いがあります。

AIエージェントの基盤モデルは投資規模が勝敗を左右する世界であると考えています。そうした中でOpenAIと提携し、数兆円の投資を行いながらAIエージェント開発に本気で取り組むソフトバンクは、技術を形にすることや多くの企業との接点を高速に作っていくという目的において、JDSCにとって理想的な協業先であると考えています。

尚、AIは多くの業務に実装されていきます。その中ででは、AIが担う業務と人間が担う業務の分担や業務プロセス自体の設計が重要になってきます。社員がフロンティア業務を担うためにリスキリングや、組織体制の整備、またAIが使いやすいシステムの構築など、多くの解決すべき論点があり、これらはまさにJDSCがこれまでの歴史の中でも得意としてきた領域です。

参考:ソフトバンクとJDSC、AIエージェント開発での戦略的協業を目的とする資本・業務提携契約を締結

JDSCとして今後5年後、10年後の目指す姿を教えてください。

現在のAI実装は、間接業務を中心に進んでいます。次の段階では、現在のAI技術と我々が元々得意なDX支援をしっかり組み合わせていくことが重要だと考えています。

生成AIやAIエージェントで実現できることは今後ますます大きくなっていく一方で、現状ではAIエージェント単独によって実現できることには限界があり、ここは他の技術も含めてきちんと補完していくことが重要です。またその前提として、現在は必ずしも記録・収集されていない数値や指標をデータとしてきちんと残していくことも同時に進めていく必要があると考えています。

企業にコンサルティングサービスを提供する現在の姿に留まらず、AIやデータサイエンスをソリューションとして提供していくことや、事業立ち上げ会社へと発展していきたいと考えています。イメージとしては、総合商社が商流の強みを活かして様々なJVを立ち上げているのと同じように、JDSCはAIとデータサイエンスの強みを活かして、パートナー企業と共に主体的に事業を立ち上げていける存在になっていきたいです。

例えば、現在JDSCは世界最大手のマテハン(マテリアルハンドリング)メーカーであるダイフクと戦略的パートナーシップを締結し、マテハンシステムの高度化に向けて協働しているのですが、将来的にはこうした取り組みも、物流業界全体の変革を担うソリューションの開発・提供といったところまで昇華していけたらよいと考えています。

5年ではこれらのポートフォリオがバランスよくなっている状態、10年では海外にもプレゼンスがある状態になりたいですね。

参考:ダイフクとJDSCがDXに関する戦略的パートナーシップを締結 物流・生産現場の課題解決へ、高度な自動化技術の開発などを加速

お互いを尊重しながら、コラボレーションで価値を生み出していく文化

JDSCのカルチャーについて特徴的な点があれば教えてください。

メンバーそれぞれの得意な領域をお互い尊敬しあうカルチャーがあると思います。

JDSCは、特定の業界に対する専門性を持った人材であったり、データサイエンスやAI領域に対する専門性を有する人材であったり、様々な専門人材が所属していますが、こうした領域の異なる専門人材が、同じチームでうまく協働しているというのは特徴的だと思います。

特に、実際にプロトタイプを作りながらクライアントと議論をしていけることも、特徴的と思います。クライアントを動かしていくためにも、また、その先にいるエンドユーザーに今ない価値を理解してもらうためにも、重視している動き方です。

自身の専門性の幅を広げていきたいという人にとっては良い環境ですね。

はい、キャリア形成という観点でもそういった専門性の掛け算がこれからますます重要になってくると思います。

例えば、戦略コンサルタントに関していえば、AIがますます進化している中で、「調べる」「整理する」という領域では、なかなか価値が出しづらくなってきていると思います。こうした中で、本当に価値があるのは、戦略に留まらず自らソリューションを形にしていくということや、クライアントを巻き込み、変革を主導していくというところにあります。

このとき、特定の技術の非常に深いところまで理解しているということは大きな強みになりますし、異なる専門人材が同じチームで働くことでこうした専門性を獲得できる機会をJDSCでは提供しています。

三位一体のチーム体制を作る上で工夫している点などはありますか?

それぞれのメンバーの価値観を尊重したチーム作りを実施しています。

例えば、メンバー全員の働き方の好みを理解し合うということ、例えば、直接話したい/Slackコミュニケーションが好きといった個々人のコミュニケーションスタイルもプロジェクトの開始時に共有し合って、お互い最大限尊重するように努めています。

異なる専門家同士がチームを組むからこそ、それぞれの異なる価値観は大切にしようといったカルチャーと仕組み作りには積極的に取り組んでいます。

お互いを尊敬しあうカルチャーがチーム作りにも反映されていますね。評価制度では何か特徴はありますか?

他のコンサルティング会社と大きく異なる点として、JDSCでは必ずしもクライアント向けのチャージャビリティを最重視していません。

もちろん、クライアントがいて初めて我々は世の中に価値を生み出せるわけですが、チャージャビリティの最大化だけでなく、ビジネスディベロップメントへの貢献をきちんと評価に組み込んでいるというのは、JDSCの評価制度の特徴だと思います。

社員には日々のプロジェクト活動のみならず、より弊社としての社会的価値を高めるために、先端のテクノロジーを使い「UPGRADE JAPAN」に向き合ってほしい、という思いからビジネス開発・研究開発活動にも投資をしています。

最後に、JDSCで活躍する人はどのような人だと思われますか?

社内の様々な専門家と積極的に連携しながら物事を進めていけるような、コラボレーション意識の高い人は活躍していると思います。他人との掛け算で価値を出すといったことや、自分が未経験の領域にも積極的に足を踏み入れて自分の価値を出しつつも吸収していける人にとって、JDSCには多くの活躍の場があります。

また、企業の中のいちコンサルタントとしてただ仕事をこなすということだけではなく、自分はこういったビジネスを作っていきたい、こういった世の中を実現したい、そのためにJDSCはこうあるべきだといった、「UPGRADE JDSC」の想いを持って仕事ができる方も、きっと活躍できると思います。

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