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面接対策シート

Interview Preparation Sheet

中途採用で問われる必須質問(全28問)について面接官の質問意図、作成ポイント(OK/NG)、回答例(ペルソナ別)をまとめた資料(Excel)を無料で配布しております。ぜひ面接対策にご活用いただけましたら幸いです。

掲載されている質問(全28問)

  • Step1(必須)
    • 自己紹介
    • 現職の仕事内容と役割をわかりやすく教えていただけますか?
    • 現職に入社した理由を教えていただけますか?
    • なぜ現職から転職したいのですか?
    • その中でなぜ○○業界に転職したいのですか?
    • 現職で実現できず○○業界で実現できることは何ですか?
  • Step2(重要)
    • なぜ○○社に転職したいのですか?
    • これまでのキャリアで成果を出したエピソードは?
    • これまでのキャリアで失敗したエピソードは?
    • 短期的なキャリアプランは?
    • 中長期的なキャリアプランは?
    • 自身の強みは何ですか?
    • 自身の弱みは何ですか?
  • Step3(次優先)
    • どのような軸で志望する会社を選んでいますか?
    • 転職先で具体的にどのような仕事がしてみたいですか?
    • ○○社の特徴をどのように捉えており、どの点に魅力を感じていますか?
    • 他社で実現できず、○○社で実現できることは何ですか?
    • 現在の併願先と、その中での弊社の志望度を教えていただけますか?
    • ○○業界でどのようなスキルやこれまでの経験が生かせますか?
    • ○○になるために自分に足りないものは何ですか?
    • 現職の業務でOfficeソフトはどれくらい使っていますか?
    • 現職で英語を使う機会はありますか?
    • 部下や後輩を持った経験はあるか?
    • マネジメントにおいて意識したことは?
    • 現職が抱える課題を分析して述べてもらえますか?
    • 希望年収はありますか?
    • 何月入社を希望しますか?
    • 何か逆質問はありますか?

掲載回答例(抜粋)

現職の仕事内容と役割をわかりやすく教えていただけますか?

面接官の質問意図
  • 面接の中で深堀りして聞くべきポイントの特定
  • 本ポジションとの親和性の初期的確認
  • 候補者が得意/詳しい領域の把握
  • 初めてその業務を聞く人間にうまく説明できるかどうか
  • 現業の業務の目的をきちんと把握しているか
回答の作成ポイント
  • 必要な要素(OK)
    • 直近の業務内容とその役割を、まず結論として一言目に簡潔な一文で回答する(具体的な日々の業務を抽象化して説明)
      • ○:主にEV車に用いられるリチウムイオンバッテリーの研究開発業務に従事しています。
      • ×:バッテリーに使われる正極の薬液の新規開発を行っています。
      • ○:M&A仲介会社のインサイドセールス職として、見込み顧客の発掘業務に従事しています。
      • ×:営業として、毎日300件のテレアポ業務に従事しています。
  • 高評価ポイント
    • その仕事や業務に初めて触れる人にもわかりやすい言葉やイメージを伝えることを意識
  • 不要な要素(NG)
    • 聞かれていないことまで全部まとめて話してしまう(志望動機、転職理由、強み・弱みなど)
    • 役割が多い場合に、強調すべきでない些末な役割を多く語ることは不要(一言言及する程度でOK)
  • 低評価ポイント
    • 専門用語が多く分かりにくい(初めてその業務に触れる人間にもわかりやすい説明を意識)
    • 自身の役割が語られていない(プロジェクト背景や内容の説明にとどまり、自身の役割が不明瞭)
回答例①(製造業出身者)

EV用リチウムイオンバッテリーの製造ラインにおける①生産性向上と、②品質改善業務に従事しています。

①生産性向上プロジェクトでは、現場のリーダーとして、製造・品質保証・調達の3部門15名を巻き込んだ改善活動を推進しています。週次の進捗管理と部門間調整を行い、年間2億円のコスト削減とリードタイム30%短縮を実現しました。
また、主任として後輩2名の技術指導と育成を担当しています。

②品質改善活動では、IoTセンサーから日次10万件のデータを分析し、機械学習モデルを構築して品質予測を行っています。この取り組みにより、良品の歩留まり率を前年比15%改善し、不良品の事前検知率を70%まで向上させることができました。(310文字)

回答例②(金融機関出身者)

富裕層顧客向けの総合的な資産運用○○業務に従事しており、①既存顧客への提案と、②新規顧客開拓に取り組んでいます。

①既存顧客については、約50名の富裕層顧客を担当し、運用資産総額約200億円のポートフォリオ管理を行っています。単なる金融商品販売ではなく、顧客のライフステージを深く理解し、株式・債券・オルタナティブ投資を組み合わせた最適な提案行っています。
また、チームリーダーとして4名の育成と営業戦略立案を担当しており、チーム全体で前年比120%の収益を達成しました。

②新規顧客開拓については、支店の新規富裕層開拓プロジェクトをリードしています。不動産登記情報等を活用した見込み客リスト作成と体系的アプローチによって、新規富裕層顧客を前年比200%獲得することにも成功しました。(344文字)

中長期的なキャリアプランは?(3-10年以降)

面接官の質問意図
  • 候補者の目指す将来像と、自社が提供できるキャリアが長期的に一致しているかを確認したい。
  • 長期的な視点で自社に貢献し、組織の中核を担う人材になり得るかというポテンシャルを見ている。(短期離職に繋がらないか)
  • 自社を単なる「踏み台」と考えていないか、その本気度を確かめたい。
回答の作成ポイント
  • 必要な要素(OK)
    • どのような領域の専門性を深めていきたいか。
    • どのような立場で価値を提供したいか
    • 自身の成長だけでなく、会社の成長(後輩育成、ナレッジ共有、新規事業、売上貢献など)にどう貢献していきたいかという視点。
  • 高評価ポイント
    • 自身の目指す専門性と、その会社の強みや将来の方向性が一致していることを示せる。長期的な貢献への期待が高まる。
    • 単に昇進したいという欲求だけでなく、将来的に会社を担う存在になりたいという当事者意識を示せる。
  • 不要な要素(NG)
    • 「数年経験を積んだら起業したい」「事業会社に戻りたい」など、早期離職を前提とした発言。
    • 「プリンシパルになりたい」など、役職名や年収といった待遇面の話に終始すること。
  • 低評価ポイント
    • 会社を踏み台としか見ていないと判断され、長期的な投資対象として不適格と見なされる。
    • キャリアへの思考が浅い、あるいは計画性がないと判断される。
回答例①(製造業出身者)

中長期的には、製造業DXの専門家として確固たるポジションを確立したいと考えています。

貴社の一員として、クライアントの経営層に近い立場から大型案件の統括やCXOへの○○に責任を持って従事していきたいです。
また、プロジェクトへの従事だけでなく、提案活動や採用活動にも積極的に取り組み、御社の売上最大化、組織拡大に貢献していきたいと思います。

クライアントへの貢献と御社への貢献を最大化し、中長期的な目線で御社のマネジメントメンバーの一員としてキャリアを築いていくことを目指していきたいと思います。(250文字)

回答例②(金融機関出身者)

中長期的には、金融DXの専門家として確固たるポジションを確立したいと考えています。

金融業界の抱えるシステム改革に対する課題や、AI・機械学習の金融実装などの領域で活躍していきたいと考えています。
また、クライアントへの貢献を最大化していくことはもちろんのこと、御社の営業活動や採用活動、新入社員の研修などにも積極的に貢献していきたいと考えています。

クライアントへの貢献のみならず、御社への貢献も最大化しながら、御社で中長期的なキャリアを築いていくことを希望しています。(238文字)

どのような軸で志望する会社を選んでいますか?

面接官の質問意図
  • 候補者のキャリア選択における価値観や判断基準の明確さを知りたい。
  • 「なぜ弊社か?」という質問を別の角度から聞くことで、その志望動機に一貫性と深さがあるかを確認している。
  • 業界や各ファームの特徴をどれだけ主体的にリサーチし、自分なりの考えを構築できているかを見ている。
  • 行き当たりで受ける会社を選択しておらず、明確な基準や価値観の下で受けていることを確認し、短期離職のリスクを最小化したい
回答の作成ポイント
  • 必要な要素(OK)
    • 自身のキャリアプランから逆算した、明確で具体的な企業選びの軸(2~3点に絞ると良い)。
    • 例:「事業・組織の変革にハンズオンで深く携われるか」「特定インダストリーの専門性を磨けるか」「プロフェッショナルとして早期に成長できる環境か」「ワンプールで幅広い案件に携われるか」など。
    • その軸において、なぜ応募企業が最も魅力的であるかを、具体的な事実(プロジェクト実績、社員の方の話など)を基に説明すること。
  • 高評価ポイント
    • 自分自身の言葉で、主体的に企業選びを行っている姿勢が伝わる。論理的で納得感のある軸を設定できていると、思考の深さが評価される。
    • 事前に設定した軸と、個別の企業への志望動機に一貫性があり、ストーリーとして繋がっている。
  • 不要な要素(NG)
    • 「給与が高い」「知名度がある」といった、本音が見え隠れする軸。
    • 「社会貢献できる」といった、抽象的でどの企業にも当てはまるような軸。
    • 軸が多すぎて、結局何が重要なのかが伝わらないこと。(2-3の重要な軸に絞り込みたい)
  • 低評価ポイント
    • 思考が浅い、あるいは他人の評価に流されやすい人材だと見なされる。
    • 企業研究が不足しており、○○業界への志望度が低いのではないかと疑われる。
    • エージェントに言われたので受けに来ました、は絶対にNG
回答例①(製造業出身者)

私が重視している軸は3つあります。

1つ目は「業界特化型の体制」です。製造業の変革には、業界特有の知見や技術トレンドを深く理解した専門チームが不可欠だと考えています。
2つ目は「実行支援まで責任を持つ文化」です。戦略だけでは現場は変わらないと感じており、業務設計やシステム導入まで一貫して支援できる体制で働きたいと考えています。
3つ目は「人材育成制度」です。社内研修やメンター制度のある環境で、自分の成長を磨き続けたいと思っています。

これらの観点から、御社が最も自分の志向と合致していると感じています。(255文字)

回答例②(金融機関出身者)

私が重視している軸は3つあります。

1つ目は「金融とITの専門性」です。戦略を描くだけでなく、従来のシステムを理解した上で現実的な移行プランを設計できることを重視しています。
2つ目は「グローバルな知見の蓄積」です。日本の金融業界では、海外の成功事例の転用がまだまだ進んでいないと感じています。そのため、グローバルな知見を活かす余地が大きいと考えます。
3つ目は「戦略策定案件への豊富な知見」です。短期的目線での業務改善にとどまらず、5年先・10年先の金融業界のあるべき姿を描き、実現に向けて動ける環境で働きたいと考えています。

これらの観点から、御社が最も自分の志向に合っていると感じています。(300文字)

部下や後輩を持った経験はあるか?マネジメントにおいて意識したことは?

面接官の質問意図
  • 将来のリーダー候補としてのポテンシャルを知りたい。たとえ役職がなくても、後輩指導などを通じて、人を巻き込み、育て、チームとして成果を出すという経験があるかを見ている。
  • 自身のタスクだけでなく、チーム全体のパフォーマンスを考える視点があるかを確認したい。
回答の作成ポイント
  • 必要な要素(OK)
    • 役職の有無に関わらず、後輩のOJT担当やプロジェクトでのリーダーなど、人を指導・リードした経験を具体的に語る。
    • マネジメントにおいて意識したこと(例:明確な目標設定と進捗管理、相手の成長に合わせた動機付け、心理的安全性の確保など)
    • 何名規模のマネジメントをしてきたか、社内・社外含めたマネジメント人数の詳細
  • 高評価ポイント
    • 自分なりのマネジメントに対する工夫があり、再現性のある形でチームを動かせることが伝わる。
    • 自身の成功だけでなく、他者の成長を喜べる人間性や、チーム全体の成果を最大化しようとする視座の高さが評価される。
    • その結果、後輩やチームがどう成長し、どのような成果に繋がったかを説明すること(もしあれば)
    • 失敗と成功経験が整理されて、今の考えに至っている
  • 不要な要素(NG)
    • 「経験ありません」の一言で終わってしまうこと(後輩の相談を乗ったり自ら率先して後輩と接していったり、何かしらマネジメントに繋がる要素を訴求したい)
    • 精神論(「背中を見て学ばせた」など)に終始し、具体的な工夫が語られないこと。
  • 低評価ポイント
    • リーダーシップや協調性に欠けると判断される。
    • 将来的にチームを率いる存在になるイメージが湧かず、シニアレベルへの昇進に懸念を持たれる。
    • マネジメントに対して興味がない(一匹狼志向、人を育てることに興味がない)
回答例①(製造業出身者)

主任として2名の後輩をマネジメントしています。
後輩のマネジメントでは、単に指示を与えるのではなく、一緒に考えて取り組むことを意識しています。

業務指示を出す際にも、ただやるべき作業を伝えるのではなく、なぜその仕事が必要なのか、どのように取り組めばその目的が達成されるのか、一緒に考えていく姿勢を大切にしています。
後輩を育成する立場をいただけた際には、こうした姿勢を大切にしながら活躍していきたいと考えております。(209文字)

回答例②(金融機関出身者)

課長代理として4名のチームをマネジメントしています。
部下のマネジメントにおいては、それぞれの部下の特徴に合わせてマネジメントスタイルを最適化することを意識しています。

週次で1on1を実施し、先週の振り返りと今週の目標を共有し、短いスパンでの目標設定とフィードバックを部下と共有することを特に大切にしています。
こうした頻度の高い、個別のフィードバックのスタイルは、御社で部下を抱えながら案件を推進する際にも活きるものと考えています。(219文字)

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